オランダのアムステルダムにあるゴッホ美術館が、ピカチュウとコラボした限定のポケモンカードの無料配布を中止した。(フロントロウ編集部)

限定のポケモンカードが転売ヤーに狙われる

 オランダのアムステルダムにあるゴッホ美術館が、ゴッホの自画像風のピカチュウが描かれた限定のポケモンカードを手に入れるためにファンや転売ヤーと呼ばれる転売目的の人たちが殺到し混乱を招いたため、無料配布を中止すると発表した。

 ゴッホ美術館は、一部の熱狂的な人たちがギフトショップに群がり、同美術館が「望ましくない状況」と表現する事態を引き起こしたため、切望されていたカードの配布を中止するという「難しい決断」を下したと述べた。

画像1: 限定のポケモンカードが転売ヤーに狙われる

 ゴッホ美術館は9月末からポケモンとコラボしたイベントを開催しており、ゴッホの1887年の絵画『灰色のフェルト帽の自画像』をモチーフにしたピカチュウが描かれた限定のポケモンカードは、ゴッホの傑作やポケモンにインスピレーションを得たアート作品の前を通りながら行なうスカベンジャー・ハント(宝探し)に参加して、完遂した人に配られる予定だった。

 しかし、開催と同時にイベントは制御不能となり、数十人のファンがギフトショップに押しかけて争奪戦を繰り広げた。ギフトショップでは、ゴッホ美術館とポケモンがコラボしたオリジナルのグッズなども販売されていたがイベントが始まってすぐに全商品が即完売。株式会社ポケモンがX(旧ツイッター)で謝罪する事態となった。

画像2: 限定のポケモンカードが転売ヤーに狙われる

 ちなみに、米Insiderによると、ポケモン人気がこういった騒動を招くのは今回が初めてではなく、2021年にアメリカの大型量販店のターゲットが、セキュリティ上の懸念から、ポケモンカードを含むトレーディングカードの販売を一時的に中止した。

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