「出産適齢期」理由に治療を拒否されたとして女性が病院を訴える


30代の女性が、性別と年齢を理由に適切な医療の提供を拒否されたとして医師らを訴えた。
子どもを産むつもりはないのに処方を拒否された
2022年9月、米ニューヨークに住む30代の女性が「希望した治療薬を処方してもらえなかった」と涙ながらに訴える動画をTikTokに投稿した。女性は群発頭痛に悩まされて神経内科を受診したが、そこで医師に差別的な対応を取られたという。
動画の投稿から約1年が経過したこのほど提出された訴状によると、「目の奥をえぐられるような痛み」とも言われる群発頭痛を患っていた女性はニューヨークのグレンズ・フォールズ病院の神経内科を受診。しかし群発頭痛の「効果的な治療薬」は新生児の先天性欠損症を引き起こす可能性があるため、女性には処方することができないと伝えられたという。
女性は「子どもを産むつもりはない」「パートナーはパイプカットを受けているため妊娠のリスクはない」などと説明したが、医師は、「出産適齢期である限り、性的パートナーに関係なく、避妊方法に関係なく、そのどれにも関係なく、治療を受けることはできない」と言って考えを変えることはなかったそう。
そこで医師に対し「閉経を迎えた女性に同じ治療を施したとしたら安全かどうか」を尋ねたところ、「はい」という回答を得たという。また女性は単刀直入に「それでは、あなたが私にこの治療法を処方しない唯一の理由は私が妊娠する可能性があるからか」とも尋ねたが、この質問に関してははぐらかされてしまったそう。
女性の主張が事実だとすれば、医師は女性の意思を無視し、性別と年齢を理由に治療を拒んだことになる。子どもを望まない女性が多く存在するなか、妊娠があるものと決めつけるのも偏見だろう。
女性はもともとはこの件を訴訟に発展させる気はなく、単に「謝罪が欲しかった」と話している。グレンズ・フォールズ病院を経営するアルバニー・メディカルヘルス・パートナーズの広報担当者はこの件に対し、「係争中の訴訟についてはコメントできない」としている。





