『トップガン』のネタバレをめぐるトラブルが事件に発展
オーストラリアのシドニーで警察官として働く男性が、トム・クルーズ主演の大ヒット映画『トップガン マーヴェリック』のネタバレをしようとした同僚を銃で脅したとして、有罪になったことがわかった。
米Varietyが入手した裁判資料によると、30歳の警察官ドミニク・ゲイナーは同僚のモーガン・ロイストンから「(映画の)ネタバレをしてやる」と言われたあと、「映画を台無しにするな」「お前を撃ってやる」などと言い返し、約5秒間にわたってモーガンに銃口を向けたという。なお、ドミニクは冗談のつもりだったのか笑っていたといい、指は引き金ではなくレシーバーの上にあったとされている。
一方、銃口を向けられた同僚のモーガンは精神的にダメージを受け、事件のあとうつ病を発症したそうで、同氏は、警察官がジョークを言い合ったり、からかったりするのはよくあることだが、今回の事件は別次元にあり、「多大なショックと恐怖を感じた」と法廷で語ったとVarietyは伝えている。また、事件のせいで警察に対する信頼と憧れを完全に失ったというモーガンは、「今では警察官を見ると、手に銃器を持っていないかどうか確認する必要性にかられます」と、事件のことがトラウマになっているとも明かしている。
この事件でドミニクは2年間の社会是正命令と100時間の社会奉仕活動を言い渡された。有罪判決が記録されることから、ドミニクの弁護士は「間違いなく警察から排除されるだろう」としている。