カナダで猛威を振るっている「スーパーピッグ」がアメリカ入りしようとしている。

野生と家畜の“ハイブリッド野豚”が土地を荒らしている

 北米の野豚問題の第一人者であるサスカチュワン大学のライアン・ブルック教授が「地球上で最も侵略的な動物」であり、「生態系を破壊する列車」とCBCに話すのは、カナダで土地を荒らす野豚。

 これらの豚は、野生のイノシシの生存能力と、家畜の豚の大きさと高い繁殖力を組み合わせた交雑種であることが多いそうで、作物や虫などの生き物を食べながら土地を荒らしていく「スーパーピッグ」だとブルック教授は語る。

 カナダでは1980年代に政府が農家にイノシシの飼育を奨励。しかし2000年代に市場が崩壊した結果、農家がイノシシを放し、大量の野豚が土地に放たれたのだが、イノシシたちは賢く、適応力があり、カナダの冬を生き延びるのに長けていることが分かり、繁殖を続けて現在の問題に至っているという。

 カナダのアルバータ州、サスカチュワン州、マニトバ州を徘徊してきたスーパーピッグたちはカナダとアメリカの国境に迫っており、アメリカにも被害が拡大する可能性があるとブルック教授は警鐘を鳴らしている。

This article is a sponsored article by
''.