飛行機で座席のリクライニングを“邪魔”された客がブチギレる様子を撮影した動画がSNSで拡散された。(フロントロウ編集部)

飛行機でうしろの席の人が背もたれを倒すのを邪魔した!?

 ある動画がSNSで拡散されたことがきっかけで、飛行機の座席のリクライニング問題が再燃している。

 最近増えている座席が前にスライドするタイプのシートはうしろの席の人に気を使わずに済むが、従来の背もたれを倒すタイプのシートはうしろの席の人の迷惑になることもあるため、トラブルになることが多い。

 今回、議論を巻き起こすきっかけとなった動画には、「フライトのあいだずっと座席をうしろから押された」と主張する女性がものすごい剣幕で、うしろの席に座っていたカップルとみられる男女に向かって「私はシートをうしろに倒すことを許されている!」と訴える様子が映っていた。男性の方は両手を挙げるジェスチャーをして否定していたが、女性は「あなたは見ていたでしょ?あなたは彼女がやったことを知っている!私はシートをうしろに倒すことを許されている!私はシートをうしろに倒すことを許されている!」とまくし立て、最後まで主張を曲げることはなかった。

 なお、この動画をX(旧ツイッター)でシェアした人物は、「彼女はシートをうしろに倒すことを許されている。もっとスペースがほしいからって、うしろから蹴ったりすることは許されない」と女性を擁護。別のユーザーからも「リクライニングするためのボタンがついてるんだからいいに決まってる」と賛同する声があった一方で、「暗黙の了解でエコノミークラスではほとんどの人たちは座席を倒さない」、「これは航空会社のせいだけど、座席を倒すにはあまりにも狭すぎる」と否定的な意見もあった。

 ちなみに、米Peopleの取材に応じた旅行アドバイザーのニコール・カンポイ・ジャクソン氏は、この問題について、「礼儀をわきまえ、窮屈な場所にいることを理解したうえで、リクライニングすることができると思っています」としたうえで、「ただ、(うしろの席の人が)テーブルにノートパソコンや飲み物などが置かれているときは、リクライニングに適したタイミングではありません。相手に断りも入れずにそうするのは良くないですね」と述べている。

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