ファストフード店で客が従業員に食べ物を投げつける
今年9月、米オハイオ州パルマにあるメキシコ料理専門のファストフードチェーン「Chipotle(チポレまたはチポトレ)」で、女性客が従業員の顔に食べ物を投げつける事件があった。
女性が投げたのは自身が注文したブリトーボウルで、出されたブリトーボウルが自分の好みに合わなかったことが原因で従業員と口論になり、最終的にブリトーボウルを従業員の顔に投げつけて店を去ったと伝えられている。
先日、その事件の裁判が行われ、女性は軽犯罪の暴行容疑で有罪が認められ、懲役180日間の判決が下された。しかし、その後、判事は被告に対し、代わりに30日間刑務所で過ごし、残りの60日間はファストフード店で働くという選択肢を与えたという。ファストフード店で働くことを選んだ場合、女性は週20時間以上働かなければならない。
米CBSによると、判決の際、判事は被告に「2ヵ月間、被害者の立場になって生活して、人が人をどのように扱うべきかを学びたいか?それとも刑務所で過ごしたいか?」と尋ね、その問いに被告は「彼女の立場になって考えたいと思います」と答えたそう。
ちなみに、被害者は判決に満足しているそうで、米Todayの取材に対し、「私はただ、彼女に他の人たちと同じように軽いお仕置きを受けただけで、事件を終わりにしてほしくありませんでした。当然の報いです。彼女は私と同じ経験をすることになります。でも、彼女は週20時間しか働かなくていいのでラッキーです。私は週65時間働いています」と述べている。