映画館では最大で相場の13倍の値段で飲食物が売られていた。

映画館への持ち込みの是非が議論に

 スペインの消費者権利団体FACUAが、スペイン全土に500以上の映画館を持つ国内2番目の映画チェーンであるYelmo社が、外部から飲食物を持ち込んだ人の入館を拒否しているのは「消費者の権利を制限する」ことだと批判。

 Yelmoでは、映画館の中やオンラインサイト上で「当社は、Yelmo以外で購入した食べ物や飲み物を施設に持ち込むことを許可していません。入場をお断りする場合があります」と警告文を掲示している。持ち込み禁止を徹底しているYelmoでは、最大で相場の13倍の値段で飲食物が販売されているそうで、マドリードの映画館では、スーパーでは20セントの水が2.70ユーロで、1.39セントのコカ・コーラが4.95ユーロで販売されていたという。

 この調査結果を明かしたFACUAは、「Yelmoに消費者が来る主な理由は映画を観ることであり、食べ物や飲み物を買うことではありません」と指摘。映画館なのにレストランかのようなふるまいをすることはできないとして、Yelmoを告発した。

 そして今回、州の消費者問題担当部署がYelmo側を処分。店外で飲食物を購入した客の入館を拒否したYelmoに3万ユーロ(約470万円)の罰金を科した。

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