キッチンのカウンターの上に封筒に入れて置いてあった現金4,000ドルを愛犬が食べてしまうハプニングが発生。幸い愛犬は無事だったが、大切なお金が愛犬の胃の中に…。しかし、飼い主は諦めなかった。(フロントロウ編集部)

愛犬が現金を食べてしまい飼い主絶句

 米ペンシルベニア州在住のクレイトン・ロー&キャリー・ロー夫妻の愛犬セシルが、キッチンのカウンターの上に封筒に入れて置いてあった現金4,000ドル(約58万円)を食べてしまう騒動があった。なお、セシルは体重約45キロのゴールデンドゥードル。

 キャリーのインスタグラムの投稿によると、セシルは普段はとても行儀が良く、これまでそういった悪さを一度もしたことがなかったといい、夫妻にとってまさに予期せぬ出来事だった。封筒に入っていたのは50ドル紙幣と100ドル紙幣で、30分ほどその場を離れて戻ってくると、紙幣の破片が散らばっていた。

 セシルはとくに体調の異変もなく、ぐっすりと眠っていたが、心配になって獣医に相談したところ、恐らくこのまま問題なく便とともに体外に排出されるだろうと言われたという。そして、獣医の言葉どおり、後日、お札は排泄物として出てきた。そして、ここから夫妻のミッションが始まった。

 例の4,000ドルは、自宅にフェンスを設置するための工事費用として銀行から引き出したお金だった。銀行に事情を説明すると、紙幣に書かれたシリアル番号がわかるようにテープでくっつけた状態であれば、新しい紙幣と交換できると言われたため、夫妻はまず床に残っていた破れた約1,500ドル分の紙幣をかき集めた。

 そして、セシルの便をふるいにかけ、粉々になった何十もの紙幣のかけらを回収し、洗って、つなぎ合わせた。2日間かけて、便から回収した額は約1,800ドル。セシルがその日のうちに吐き出した250ドルを合わせて、最終的に3,550ドル(約51万円)を取り返すことができたそう。

 ちなみに、米The Wasignton Postの取材に応じたキャリーは、「(自分たちに起きたことが)信じられませんでした。私たちは『どうすればいい?』と顔を見合わせました」、「自分が、“資金洗浄”をしたことがあると言えるようになるとは思ってもみませんでした」と語っている。

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