アカデミー賞最有力候補のひとつと言われる映画『哀れなるものたち』に出演するマーク・ラファロが、あの人気俳優に役を取られるかもしれないと不安になったことを告白。(フロントロウ編集部)

マーク・ラファロの不安を共演者が煽る

 映画『哀れなるものたち』でエマ・ストーン扮する主人公のベラと駆け落ちする弁護士のダンカン・ウェダバーンを演じるマーク・ラファロが、共演者の“イタズラ”もあって、自分の役をオスカー・アイザックに取られるのではないかと不安になったと米VarietyのActing Upに語った。

 オスカーは『スター・ウォーズ』シリーズのポー・ダメロン役や、マーベルのドラマ『ムーンナイト』の主人公ムーンナイト役で知られる。

 ダンカン役をオファーされ、脚本を読んだ際に「かなり素晴らしいと思った」というマークだが、「正直なところ、私は自分の能力を疑っていました。怖かったんです。ヨルゴス・ランティモス監督に私を起用しないよう、説得したほどです。でも、彼は『(この役をやるのは)君だ』と言いました」と、自信がなかったことを告白。続く“他の俳優を推薦したのか”という問いには、「ホアキン(・フェニックス)と言ったかもしれません。彼は何でもできると思うからです」と答えた。

画像: マーク・ラファロの不安を共演者が煽る

 最終的にオファーを引き受けたマークだが、弱気になっていたことを共演者たちからジョークのネタにされたそうで、「リハーサルのとき、オスカー・アイザックが僕の役を奪うんじゃないかとみんなからかわれていました」と言うと、ゴドウィン・バクスター博士役のウィレム・デフォーにドッキリを仕掛けられたことを明かした。

 なんでも、偶然オスカーが隣のスタジオで撮影していたそうで、ウィレムの差し金で自身のもとを訪ねてきたオスカーから「やあ、悪いね。(君では)うまくいかないみたいだ」と言われたという。インタビューでは笑いながらそのときのことを話していたマークだが、冗談かどうか確信が持てない瞬間があったといい、「『なんてこった。これは本当に起こっていることなのか?』という感じだった」と当時の心境を振り返った。

 マークは、出演予定だった初めての大劇場での舞台でオープニングの1週間前にクビになった経験があり、それが今でもトラウマで、壁にぶち当たると「もう終わりだ。クビにされる」と思ってしまうのだとか。ちなみに、マークはオスカーに取って代わられるのはそれほど悪いことではないとして、「もし他の誰かになるなら、オスカーがいいですね。完全に理解できます」と冗談まじりに付け加えた。

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