ブラッドリー・クーパーが脚本変更後に監督に降板を申し出る
2012年公開の映画『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』でメガホンを取ったデレク・シアンフランス監督が、本作にエイヴリー役で出演したブラッドリー・クッパーが書き直された脚本を読んだあと、降板しかけたと新鋭監督と新作映画の祭典「New Directors New Films festival 2024」で米IndieWireに語った。
シアンフランス監督によると、ブラッドリーは自分のキャラクターに変更が加えられたことに満足いってなかったそうで、「『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ』の新しい脚本のコピーをブラッドリーに渡したあと、彼から『新しい草稿を読んで、(出演を)辞めると伝えたかっただけなんだ』という音声メッセージを受け取ったことを覚えています」と言うと、続けて、「彼は『これは僕たちが契約をした映画じゃない』という感じでした」と、ブラッドリーが降板を申し出たのは、当初、彼が出演を約束した映画とはストーリーが異なっていたからだと説明。
その音声メッセージを聞いた翌日、シアンフランス監督は映画の撮影地であるニューヨーク州のスケネクタディに移動することになっていたが、ブラッドリーと直接会って話をするために、当時彼が滞在していたカナダのモントリオールまで行ったそうで、「私は真夜中から翌朝の3時半まで長いあいだ話をして、彼を取り戻しました。(ブラッドリーが納得したのは)最後の5分でした。彼は疲れていたんだと思います。彼は早くベッドに行きたかったんです」と、長時間にわたって説得し“粘り勝ち”したことを明かした。