エアロスミスのスティーヴン・タイラーの声が戻らず、ツアー引退
これまで楽曲「 Dream On」や「 I Don't Want To Miss A Thing」などのヒット曲を世に送り出し、15枚のスタジオアルバムをリリースしてきたロック界のレジェンドと呼ばれるエアロスミスは、2022年6月からは、アメリカ・ラスベガスで定期公演を行なう予定だったが、公演1ヵ月前を切ったところで延期することを発表。
その理由は、フロントマンのスティーヴン・タイラーが定期公演に備え、足の手術を受けたようだが、その結果、依存症が再発し、リハビリ施設に入所したためだった。
その後2023年にはエアロスミスとしての最後のツアーになると言われていたフェアウェルツアーを行なう予定だったが、スティーヴンの声帯損傷により、再び延期に。そして今回、スティーヴンの声が戻らないことが明らかになりツアーの中止が発表された。
「インスピレーションの火花がエアロスミスになったのは1970年のことでした」とはじまったエアロスミスの声明では、約50年もの間応援してくれたファンへの感謝の言葉が。そして「ご存知のように、スティーヴンの声は他にはない楽器のようなものです。 彼は何カ月もかけて、声帯を損傷をする前のような声を取り戻すためにたゆまぬ努力を続けてきました。 私たちは、最高の医療チームが彼のそばにいたにもかかわらず、彼が苦しんでいるのを見てきたんです。悲しいことに、彼の声は損傷から完全回復するのは不可能であることは明確です。私たちは、兄弟、バンドとして、ツアーステージから引退するという、悲痛で困難ですが、必要な決断を下しました」と今後コンサートを行なわないと表明した。
そして「最後に、地球上で最高のファンである皆さんに感謝します。 今も、そしてこれからも、僕らの音楽を大音量で流してください。 夢を持ち続けて(「Dream On」を引用して。)私たちの夢を叶えてくれてありがとう」と締めくくった。
エアロスミスはインスタグラムの投稿に1976年にリリースされた「Home Tonight」を使用。この楽曲は「あなたにお別れを言う時がきた」という歌い出しで、その楽曲をツアーに別れを告げる投稿に使用した。