20年の時を経て、語られるべき物語がスクリーンに蘇る。映画『ミステリアス・スキン』が、ついに日本で劇場公開されることが決定した。
本作は、8歳の夏に起きた出来事によって人生を変えられた二人の少年を描く。性被害を「特別な愛の記憶」として抱えるニールと、その記憶を完全に封じ込めたブライアン。対照的な二人の視点を通じて、トラウマの深淵を描き出す。
監督を務めるのは、90年代の“ニュー・クィア・シネマ”を牽引してきたグレッグ・アラキ。主演には、ジョセフ・ゴードン=レヴィットとブラディ・コーベットを迎え、若き日の彼らが体当たりの演技を披露している。また、シガー・ロスの「Samskeyti」をはじめとした劇中音楽が、作品の余韻をより深いものにしている。
本作の原作はスコット・ハイムの同名小説で、著者自身の実体験に基づいている。アラキ監督は「この映画は、人々の沈黙を破るものになる」と語り、物語の持つ強烈なメッセージを訴えかける。
世界各国の映画祭で話題を呼んだ本作は4月25日(金)、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開。20年の時を超えて、今こそスクリーンで観るべき傑作だ。
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映画『ミステリアス・スキン』予告編
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