セクシーとは程遠いセックスシーン
映画やドラマに登場するセックスシーン。スクリーンでは官能的に映るけれど、実際の撮影現場は全く違う。映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』などで知られる女優のダコタ・ジョンソンが、ポッドキャスト番組「Good Hang with Amy Poehler(グッド・ハング・ウィズ・エイミー・ポーラー)」でそのリアルな裏側を語った。
最新作『Materialists(マテリアリスツ)』の公開を前にポッドキャスト番組に出演。セックスシーンとの向き合い方の話題になり、「私はいつでもセックスの準備OK」と冗談まじりに語り場を和ませたダコタ。けれどその後は、プロとしての本音を真摯に明かしている。
ダコタは、セックスシーンの撮影は「まったくセクシーじゃないし、心地よいものでもない」と語る。時には相手役が映らないシーンで、1人でベッドに体を打ちつけたり、カメラの向こうでスタッフが無言で見守る中、感情を作り上げることもあるという。その様子は、華やかなイメージとは程遠い。
キャラクターとの向き合い方
また、彼女はセックスシーンに挑む際、演じるキャラクターの性格や背景によって、表現の仕方を細かく変えていると明かした。「観客がその女性をどのような女性だと見ているかが重要です。例えばとっても美人で憧れの存在なのか、主婦なのか、孤独な人なのか、怖がっているのか、保守的なのかによって、見せ方は異なる」と語り、役作りへのこだわりをのぞかせた。
そんな過酷な撮影現場を支えてくれる存在として、ダコタはインティマシー・コーディネーターにも言及した。彼女は最近初めてこの専門家と一緒に仕事をしたといい、「とても安心でき、すごく良かったんです」と語る。「ピラティスボールを2人の間に挟んで撮影する?」などと提案を受けながら撮影したことが新鮮だったとも。
セックスの大切さを教わったからこそ挑めるセックスシーン
さらに彼女は、自分の身体に自信を持つことの重要性についても語っている。「母は私に、自分の身体を誇りに思い、愛するようにと教えてくれました。とても感謝していますし、だからこそカメラの前でも自然体でいられるのです」と述べた。
また、「母は身体のこと、たとえば生理についても率直に話してくれました。セックスについても、それがどれほど大切で貴重なものかを教えてくれました」と明かし、「だからこそ、こうした表現に対して勇気を持って向き合えると感じていますし、それが物語の中で正しい形で使われるならば、とても意味のあるものになると思います」と語った。
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