『コールドプレイ』のライブ中、キスカムに映った男女の不自然な反応がSNSで拡散。映っていたのはIT企業CEOと人事責任者。不倫疑惑に発展し、SNSでは男性の偽アカウントまで登場。(フロントロウ編集部)

ライブ中のキスカムが予期せぬ展開に

 スポーツイベントなどでよく見かける「キスカム」。巨大スクリーンに映し出されたカップルがキスを披露するのがお決まりの流れだ。だが、先日行われたコールドプレイのライブで映し出されたカップルは、誰もが予想しない反応を見せたことでSNS上で大きな話題となっている。

 問題のシーンが起きたのは、『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ・ワールドツアー』のボストン公演。観客の間では、肩を寄せ合い音楽に合わせて揺れる2人の姿が微笑ましいムードを生んでいた。しかし自分たちがスクリーンに映っていることに気づいた瞬間、男性は顔を伏せて身をかがめ、女性は顔を覆い後ろを向くという行動に出る。そこでボーカルのクリス・マーティンは「彼らは不倫しているか、すごくシャイかのどちらかだね」とジョークを放ち、会場からは驚きと笑いが巻き起こった。

ハッシュタグ「#ColdplayGate」がSNS席巻

 SNS上ではこの映像が瞬く間に拡散。「あの2人は誰なのか?」と注目が集まった。米Vultureによると、後に判明したのは、男性がアメリカのIT系スタートアップ企業の経営者、そして女性は同じ会社で人事責任者を務める幹部であることだった。この会社は企業向けのデータ処理基盤を提供している急成長中の企業だという。

 さらに男性は既婚者であることも明らかに。事件後、彼の妻とされる人物はSNSから名字を削除し、Facebookアカウント自体も非公開または削除したと報じられている。

 米Varietyによると、TikTokでは問題の動画が2800万回以上再生され、「#ColdplayGate」というハッシュタグも誕生。

 さらに事件後には男性の偽のアカウントまで登場した。男性になりすました偽アカウントが「妻以外の女性と映ってしまい申し訳ありません」とする謝罪文を投稿。多くの人が本物と勘違いし、拡散される騒ぎとなった。後に偽アカウントであることが判明したが、「なりすまされるほど話題になっている」と皮肉交じりに語られるほど事態はエスカレートしている。

 2人の動揺する表情やクリスのコメントはミーム化され、SNSではジョーク画像やネタ動画が次々と生まれる事態に。コンサート会場で偶然起きた一幕が、今や企業スキャンダルとインターネットミームが交錯する新たな現象へと姿を変えている。

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