声とギター、それだけでいい。そう語るように、サム・スミスがリリースした新曲「To Be Free」は、まさにアーティストとしての転機を告げる一曲だ。グラミー5冠のシンガーが挑んだのは、完全なワンテイク・レコーディング。ボーカルとギターのみ、編集も重ね録りもなし。これまでの華やかなサウンドとは真逆ともいえるアプローチが、逆に彼の本質を浮き彫りにしている。
「自分の弱さこそが強さだった」。この楽曲には、そんな想いが染み込んでいる。表面的な強さではなく、剥き出しの感情を音に乗せること。それは、過去5年間、音楽と自分自身を見つめ直してきたサムだからこそ辿り着けた境地だ。
映像でも、その“解放”の瞬間が克明に描かれる。ミュージックビデオの舞台は、10月からスタートするレジデンシーの開催地・ウォーサー。監督は「Unholy」でもタッグを組んだ(LA)HORDE。サムの静かな歌声に合わせて、The TwoCity Chorusのメンバーたちが重力を超えたように空中へと舞い上がる。その光景は、ただのダンスではなく“魂の浮遊”そのものだ。
終盤、サム自身が群衆のなかに立ち、目を閉じる。そこには、何かを手放した人間の穏やかな表情があった。「To Be Free」は、“表現すること”そのものが自由への扉だと教えてくれる。
ミュージック・ビデオの視聴はこちら
Sam Smith - To Be Free (Official Video)
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【リリース情報】
サム・スミス「トゥ・ビー・フリー」 / Sam Smith “To Be Free”
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