第89回アカデミー賞授賞式で作品賞の勝者を間違えてアナウンスして受賞スピーチ後に勝者が変わるという気まずすぎるアクシデントがあった。
作品賞のプレゼンターを務めたのは、映画『俺たちに明日はない』のウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイ。受賞者が記載された封筒を開けたウォーレンは困惑するような顔をして沈黙した後に、映画『ラ・ラ・ランド』を勝者としてアナウンス。
エマ・ストーンとライアン・ゴズリングを含む『ラ・ラ・ランド』の制作者は歓喜の声を上げてステージに上がり、プロデューサーたちが受賞スピーチをした。
しかしそんなスピーチのさなか、背後にアカデミー賞のスタッフが現れ、受賞者が記載された封筒を探すそぶりを見せると、実際には『ラ・ラ・ランド』ではなく『ムーンライト』が勝者だったと明かされた。
エマが背後で「オーマイゴッド」と口走るなか、司会者のジミー・キンメルが現れて「非常に残念なことが起きた」「これもっとたくさんの授与できないのかな?」とこのアクシデントをジョークに変えようと奔走。
その後、受賞者を間違って発表したウォーレンが、「今何が起きたか説明させてほしい。封筒を空けたら、『ラ・ラ・ランド』エマ・ストーンって書かれていたんだ。だからあんなに長く(隣のフェイを)見ていたんだ。ふざけていたわけではない」と説明。
今回のミスは、直前に発表されエマが受賞した主演女優賞の封筒が間違って作品賞の代わりに渡されていたことに原因があったよう。
その後『ムーンライト』の制作陣がステージに上がり、受賞スピーチをおこなった。
『ムーンライト』 Photo: A24/PLAN B ENTERTAINMENT / Album /Newscom
まさかのアクシデントがあった第89回アカデミー賞、作品賞は『ムーンライト』、主演男優賞は『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケイシー・アフレック、主演女優賞は 『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーン、監督賞は『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル、助演男優賞は『ムーンライト』のマハーシャラ・アリ、助演女優賞 を『フェンシズ』のヴィオラ・デイヴィスが受賞している。