同性カップル2組の娘として体外受精で誕生
2016年2月にヴィクシーの広告塔を務める美女軍団「ヴィクシー・エンジェルズ」の最新メンバーとして加入したデンマーク出身のモデル、ジョセフィン・スクライバ―。
今月プライベートで来日し、意外にも相撲女子であることが発覚した現在24歳の彼女は、同性カップル2組を両親に持つというユニークな家族構成で知られている。
ジョセフィンと彼女の弟のオリヴァーは、レズビアンの母親2人とゲイの父親2人の間に体外受精によって誕生。彼女の母親が、「パートナー女性との子供の父親になってくれるゲイの男性を探している」と広告を出したことがキッカケで、両親が4人いるという従来とは一風変わった家族のカタチがスタートしたという。
4歳からゲイ・パレードに参加
LGBT+(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーほか)コミュニティへのサポート活動にも力を入れていて、2014年には同性カップルの家族を支援に取り組む非営利団体ファミリー・イークアリティー・カウンシルの親善大使にも就任しているジョセフィン。
そんな彼女が米ハーパース・バザーとの最近のインタビューで自身の生い立ちや貴重な経験についてこう振り返った。
「2組の同性カップルの子供として育ったことで、社交的で偏見のない心の広い人間になれたと思うわ。4歳の頃にはもう、自分から両親にリクエストして一家でゲイ・パレードに参加してたの。」
「家族っていうのは、血のつながりだけでなく、お互いに対する愛情で成り立っているものだと思う。だから、誰かに自分の家庭について聞かれても、恥ずかしがったりすることなくオープンに答えてきたわ」
異論を唱える人へのメッセージ
ときには、彼女の家族構成を疑問視する同性愛に否定的な人々の意見に直面することもあるというジョセフィン。
「私の考え方は間違っているって言う人に出会うたび、一緒にコーヒーでも飲みながらゆっくり語り合いたいって思っちゃうの。だって、私たちの家族やLGBT+についてもっとちゃんと知ってもらうことができたら、『もしかしたら自分の考えは間違っているのかも』って、もっと寛容になってくれるはずだと信じてるから」と、性的マイノリティへの偏見を無くすには、人々がより深い知識を持つことが重要だと強調している。
近年、世界各国でLGBT+コミュニティへの理解を求める運動が活性化し、同性婚が認められる国が増えるなか、今後、ジョセフィンが生まれ育ったような革新的な家族のカタチが増えていくことは十分に予想できること。
一般的にみると特異な環境で育ったかに見える彼女だけれど、本人は「私たちの家族は普通の家庭となんら違うところはないし、私自身だってみんなと同じよ」と話していて、大切なのは社会全体が多様性を受け入れることだと話している。