実は恋愛下手? ミレ二アル世代とは
最近日本でもよく耳にする「ミレ二アル世代」という言葉。ミレ二アル世代とは1980年代から1990年代に生まれた現在10後半から30代半ばの若者たちを指す。
幼少期からデジタル化された生活に慣れ親しみ、それまでの世代とは違う価値観やライフスタイルを持つ彼らの特徴には、「意識が高く論理的」、「一度にいくつもの事をこなすマルチタスキング能力が高い」などがある一方、「忍耐力が弱い」、「自己愛が強い」という傾向も。
ただ盲目に誰かと恋に落ちることを恐れる彼らの間で、最近、ある恋愛テクニックが密かに流行している。
密かに流行中のデート・テクニック 『クッショニング』って?
ミレ二アル世代の一部の男女の間で流行している恋愛テクニックの『クッショニング』とは、本命の恋人の他にも数人のデート相手を持ち、その名の通り“クッション”としてキープしておくという方法。
『クッショニング』という言葉の使い方としては、「I don’t think it’s going very well with A recently. But, luckily I’ve been cushioning him with B and C, so at least I won’t be alone.(本命のA君と最近あんまり上手くいってないけど、B君とC君とクッショニングしてるから、少なくともひとりぼっちは免れそうだわ)」などがあり、一部には“クッション”の数を競い合う人さえも…。
傷つきやすい若者たちが、もしも本命との恋愛がダメになってしまったとしても、失恋による精神的なダメージから身を守り、孤独を感じることがないよう、いわば保険として複数の相手と同時に交際をしているというわけ。
海外では否定的な意見が多い
もともと海外では、本命の相手を見つけるまでに何人もの相手とデートに出かけてじっくりと品定めをしてから特定の相手と本気の交際をスタートするという流れが主流。
しかし、本命との交際がスタートした後も、悪びれることなく複数の交際相手をキープするこのクッショニングに関しては、「単なる浮気じゃないか」などという否定的な考えが多く、「クッショニングは本物の恋愛と向き合う心の準備ができていない人が陥りがちなデート法」と分析する心理学者も。
「クッショニング」という言葉の響きはなんだか目新しくキャッチーだけれど、傷心を恐れるあまり、1人の相手と真剣に向き合うことができなくなってしまっては、いつまでたっても本当の恋には巡り合えず、無謀な恋愛ごっこを繰り返すだけになってしまうのかもしれない。