「ホグワーツ魔法学校」へようこそ
大ヒット作『ハリー・ポッター』シリーズで主人公ハリー・ポッターはじめ、伝説の魔法使いを多く輩出した魔法界の名門と言われる架空の学校「ホグワーツ魔法学校」への入学を夢見るファンにとって、夢のような話がアメリカで起こった。
米オレゴン州のエヴァーグリーン中等学校で中学2、3年生を担当する教師が普通の教室を、まるで「ホグワーツ魔法学校」のような空間に大改造した。
そこには、グリフィンドール、スリザリン、ハッフルパフ、レイブンクローの寮名が描かれた壁飾りや、生徒の寮を選択する組み分け帽子など『ハリー・ポッター』に登場したアイテムがあちこちにデコレーションされ、その世界観を落とし込んだ空間が広がっている。
さらにデコレーションが施された教室に入る扉には、人間界から魔法界に行くための入り口である「9と4/3番線」が描かれており、塗装は細部にまでこだわっていた。
70時間かけて完成
この教室を作ったのは、『ハリポタ』ファンのカイル・ハブラー先生。彼が幼い頃に夢見た「いつかホグワーツ魔法学校に行く」ということを、先生になった今、実現させた。
「子供のころ、友達と馴染めなくてつらい時期が時々あって、そんな時でも『ハリー・ポッター』を読んでいる時は、大丈夫だと思えたのです。それから成長して、社会性がついて、友達とも上手くやれるようになっても、『ハリー・ポッター』から学んだ「受け入れること」「忠誠でいること」「誠実であること」の大切さはいつも僕の中にあって、教師としての考えや、生徒との関わりについて、多くのことを教えてくれました。」
と、米HuffPostに語ったカイル先生、じつは昨年も私物の『ハリー・ポッター』のコレクションを持ち寄り「ホグワーツ魔法学校」風に教室をデコレーションしていた。
これが生徒から大好評だったことを受けて、今年はなんと5週間以上約70時間かけてグレードアップさせた「ホグワーツ魔法学校」を作り上げたという。
この完成度の高さに、教室にやってきた生徒たちは驚きと興奮で感銘を受けているようだったそう。
そんな生徒たちを見て、カイル先生は「僕のクラスが生徒たちにとって楽しく学んで学校に行きたくなるような場所になってほしい」と、生徒思いな先生の思いを語った。