「ハバナ」のMVでは、カミラが一人三役を熱演。
ラテンアメリカで人気のメロドラマ"テレノベラ"好きの内気な少女(カミラ)が、恋人の浮気現場に踏み込むテレノベラのヒロイン(カミラ)の番組に熱中していたところ、それを祖母に邪魔され、最終的にロマンス映画を観に行くが、そのエンディングに文句を言ったところ、映画の主人公(カミラ)に「私の物語が気に入らないなら、自分の物語を書きに行きなさいよ」と言われ、それを実行に移して新しい恋を見つけるというストーリー。
姉役にレレ・ポンズ、祖母役にレワン・ジェームズと、ラテン系アメリカ人のSNSスターを起用している。
そんなMVは、最後に「THIS IS DEDICATED TO THE DREAMERS(これをドリーマーたちに捧げる)」というメッセージが映し出されて終わる。
ドリーマーとは、子供のころに両親に連れられてアメリカに入国して不法滞在のままアメリカで育った人たちのこと。
オバマ前米大統領下ではこのドリーマーを救済する政策が進められていたが、トランプ米大統領に変わり、彼らの立場が危うくなっており、全米で大問題になっている。
カミラはラテンカルチャーにインスパイアされた「ハバナ」で、自身のルーツの素晴らしさを再確認することで、ドリーマーに対して、そしてアメリカに対して、力強いメッセージを送っている。