カナダで行われたレイプ事件の裁判で、裁判官が被害者の女性の体形を「太っている」と表現したことに批判が殺到している。
レイプ事件を軽視した発言にあ然
カナダのケベック州で行われたレイプ事件の裁判で、被害者の女性に対して裁判官が不適切な発言をしたことが問題視されている。
この女性はさかのぼること2015年に、タクシー運転手の男性から顔を舐められたり、陰部を触られるなどの被害に。一方、加害者の男性は性的アプローチをしたことを否認しており、真偽を巡る争いが裁判で行われていた。

その裁判の真っ最中に問題の出来事は起きた。
なんと担当の裁判官が、被害者の女性の外見について、「彼女は少し太っているけど、顔が可愛かったんだろう?」と、加害者の男性に問いかけたのだ。
それだけでなく、まるで女性のほうに非があるかのように「(加害者の男性は)かっこいい」「礼儀正しい」「いい香りがする」といったありえない発言を連発。レイプ事件を軽視する姿勢に多方面から批判が集まっている。
州の司法長官はこの一件を「受け入れがたい」として正式な書面で苦情を申し立てた。
ちなみに、この裁判官は以前にもレイプ事件の被害者に対して「今世紀最大の事件ではない」と発言した“前科”がある。