21歳の人気女優ゼンデイヤが、新作映画『ホワイト・ライ』の主演に抜擢。しかしキャスティングに対してネット上で意見が飛び交い、ゼンデイヤのようなハーフ女優の難しい立ち位置が浮彫になった。

実在した「白人の扱いを受けた黒人女性」を演じる

 ゼンデイヤは、新作映画『ホワイト・ライ(White Lie)』でアニタ・ヘミングス(Anita Florence Hemmings)という、黒人として初めて、米名門女子大学の総称「セブンシスターズ」の1つである、ヴァッサー大学を卒業した実在の女性を演じる。

 カリン・タナベの小説『The Gilded Years: A Novel』をもとにした同作の舞台は、人種の違いによる差が明確にあった1890年代。

 この時代に、肌の色が明るいアフリカ系アメリカ人として生きたアニタは、「白人」としてヴァッサー大学に入学。しかし卒業間近に黒人のアイデンティティが発覚し、卒業できないかもしれないという危機にさらされた。

 そんな女性を、白人の母親と黒人の父親を持つハーフのゼンデイヤが演じるのだが、このキャスティングに対して一部から難色を示す意見が寄せられている。

画像: 実在した「白人の扱いを受けた黒人女性」を演じる

ゼンデイヤは「ホワイト・パッシング」ではない

 2つの異なるルーツを持つゼンデイヤは、Complexのインタビューで「私はグレーエリア」と、ハーフならではの立ち位置を表現しながらも、2015年のアカデミー賞のレッドカーペットにドレッドヘアで登場して黒人の美しさを訴えるなど、積極的に黒人のルーツを表現している。

画像: ゼンデイヤは「ホワイト・パッシング」ではない

 黒人のルーツを大切にしているゼンデイヤが、白人の扱いを受ける有色人種を示す「ホワイト・パッシング(White Passing)」の役を演じることには、矛盾があるのではないかというのが、ネット上での一部の声。

 一方で、ゼンデイヤはホワイト・パッシングを受けていないため適役ではないとする意見もある。

 ゼンデイヤの母親クレア・ストーマーは過去に、「混合人種は難しい。娘は白人というほど白くないし、黒人というほど黒くない」と米Vogue誌で発言している。

画像: ゼンデイヤの隣にいるのが母親であるクレア・ストーマ―。

ゼンデイヤの隣にいるのが母親であるクレア・ストーマ―。

 『ホワイト・ライ』へのキャスティングに対するリアクションは、黒人・白人のどちらに寄っても意見されるという、ハリウッドにおけるハーフ俳優の難しい立ち位置を浮彫にした。

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