今を生きる人たちへ贈ったメッセージ
オーストラリア出身の27歳ホリー・ブッチャーは、ユーイング肉腫という骨髄のがんにかかり、闘病生活を送るも1月4日に家族に見守られながら天国へと旅立った。
その翌日5日、ホリーのFacebookに「ホリーの人生のアドバイス」とタイトルがついた手紙が投稿された。そこには、ホリーが生前書いた今を生きる人たちへ贈る「人生を楽しむためのアドバイス」が詰められていた。
その手紙の内容とは?
手紙に書かれた内容は、若いながらもがんにかかり死と向き合う恐怖、本当は死にたくないという本音、そして後悔のない人生を送ってほしいという願いがこもっていた。
26歳という若さで自分の死と向き合うのは奇妙なもの。何事もなく日々は過ぎていき、いきなり予想もしていなかったことが起こる。このまま年を取っていき、しわや白髪だらけになって、美しい家族と過ごすものだと思っていた。愛する人とそんな人生を送っていくものだと思っていた。人生とはもろく、貴重で、予想不可能なもの。毎日が贈り物よ
私は今27歳。死にたくない。自分の人生が大好きで、幸せなの。だけどもう私の力ではどうすることもできなくなってしまった
人生とは、携帯やパソコンのスクリーンの中で生きることや、完璧な写真を撮ることじゃないの。今この瞬間を大切にして。愛する人たちに気持ちを伝えて
時々朝早く起きて、美しい日の出を見ながら小鳥の声を聞いて。愛犬を抱きしめてあげて。携帯を置いて、友人と話して。行きたいなら旅行に行って、働くために生きるのではなく、生きるために働いて。自分が幸せになることをして。罪の意識を持つことなくケーキを食べて!
さらにホリーは、自分が生きているうちにしておけばよかったことを明かした。
自分のために何かをするのではなく、他人のために何かをすると幸せが返ってくるというのは本当よ。友達に、結婚式のための素敵なドレスや化粧品、ジュエリーを買ってあげて。私はそうすればよかったと後悔しているわ
そして最後のアドバイスとして書いたのは…。
献血をしてほしい。献血のおかげで1年長く生きられたの。この世界で家族、友人、愛犬と過ごすことができた1年。私の人生の中で最高の時間だった
15万件もシェアされた感動的な手紙の最後には、「また会う日まで」という言葉で締めくくられていた。(フロントロウ編集部)