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「隠せてはいたけど、正気を失くしてた」──キーラ・ナイトレイが語るパパラッチに追われた2000年代

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「隠せてはいたけど、正気を失くしてた」──キーラ・ナイトレイが語るパパラッチに追われた2000年代
PARIS, FRANCE - JULY 08: Keira Knightley attends the Chanel Haute Couture Fall/Winter 2025/2026 show as part of Paris Fashion Week on July 08, 2025 in Paris, France. (Photo by Arnold Jerocki/Getty Images)

人気が爆発した10代の頃、キーラ・ナイトレイは突然パパラッチに囲まれる日々に直面していた。その知られざる苦悩を語る。(フロントロウ編集部)

パパラッチ全盛の2000年代を生き抜いたキーラ・ナイトレイ

 『ベッカムに恋して』、『ラブ・アクチュアリー』、そして世界的大ヒット作『パイレーツ・オブ・カリビアン』――。この3作が立て続けに公開され、当時まだ10代だったキーラ・ナイトレイは瞬く間に世界的スターの仲間入りを果たした。さらに、当時は人気モデルで、現在は俳優として知られるジェイミー・ドーナンと交際していて、私生活も注目を集めていた。そんな中、突然パパラッチが家の前に集まるようになり、俳優業をやめようかと悩んだ時期について、キーラは先日公開されたインタビューで明かしている。

 英The Timesのインタビューでキーラは、「朝起きたら、玄関の前に10人の男が立ってたんです。それが5年間も続きました」と、当時のパパラッチ事情を振り返った。そして、ブリトニー・スピアーズやリンジー・ローハンなど「他の女性セレブは途中で壊れてしまったけど、あなたは違いましたね?」と聞かれたところ、キーラは即座に否定したという。

 「いや、壊れてましたよ。ただ、うまく隠してただけです」

 「性的に侮辱するような罵声を浴びせられることも多くありました。特に彼氏や父、兄と一緒にいるときに。彼らを挑発して殴らせようとしてたんです。訴えられるために」

 「それに『今は誰かに尾行されてた? それとも私の妄想?』って過剰な警戒状態にありました。そして、あらゆる新聞を購入して確認していました。そしたら必ず私の写真が載っていた。パパラッチに気づいていなかった日の写真も載っていました」

2004年のパパラッチ写真。Keira Knightley & Jamie Dornan Shopping In North London. (Photo by Antony Jones/UK Press via Getty Images)

パパラッチに対抗したキーラ

 そんな中、キーラは自分なりに考えた対抗策で応戦していたと明かした。そのひとつが「毎日同じ服を着る」という方法。同じジーンズを3着購入し、ボーダーのTシャツ、それにブーツの組み合わせだけで出かけたという。それだけでなく、パパラッチに気づいた瞬間に立ち止まり、そこから5時間動かなかったこともあったそうだ。

 「いつも同じ服を着て、微動だにしない人の写真を撮り続けても、書けることがなくなりますから」

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