FRONTROW

世界の映画祭が震えた“41冠”の衝撃――シリア内戦の現実を描く群像ドラマ『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』、6月日本公開へ

FRONTROW Press
BY FRONTROW Press
世界の映画祭が震えた“41冠”の衝撃――シリア内戦の現実を描く群像ドラマ『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』、6月日本公開へ

世界の映画祭を席巻した群像ヒューマンドラマが、ついに日本へやってくる。映画『アイ・ワズ・ア・ストレンジャー』が、6月19日より劇場公開されることが決定した。本作は、ベルリン国際映画祭のスペシャル・ガラで世界初公開され、アムネスティ国際映画賞を受賞。その後も各国の映画祭を巡り、観客賞を含む41冠という異例の評価を獲得してきた話題作である。

物語の背景にあるのは、2011年から長期化したシリア内戦だ。戦火から逃れるため国外避難を余儀なくされた人々は1400万人以上にのぼる。本作は、その数字の背後にある“一人ひとりの人生”に焦点を当て、紛争によって引き裂かれていく家族と、彼らと交差する人々の運命を描き出す。恐怖と絶望が支配する状況下でも、尊厳と希望を手放さずに生きようとする姿が、静かだが強烈な余韻を残す。

監督・脚本・制作を務めたのは、人道支援活動家でもあるブラント・アンダーセン。実際の支援現場で集めた証言や体験をもとに、シリア、トルコ、ギリシャ、アメリカの4か国を舞台とした5つの家族の物語を、5章構成の群像劇として再構築した。エンタメ性とドキュメンタリー的リアリズムが交錯する構成が、観る者を一瞬たりとも離さない。

キャストには国境を越えて活躍する実力派が集結。医師、兵士、密航業者、父親、沿岸警備隊の船長と、それぞれ異なる立場に生きる人間たちが、善悪では割り切れない選択を迫られていく。誰もが“正しさ”と“生存”の狭間で揺れ動く姿が、この物語に圧倒的な説得力を与えている。

解禁されたメインビジュアルと予告編は、穏やかな日常が一瞬で崩れ去る現実と、終わりの見えない戦争の連鎖を象徴するものだ。世界が震えた理由を、スクリーンで体感する時が来た。

<ストーリー>
独裁政権が続くシリアで、政府軍と反政府組織との内戦が激化。
シリアの医師アミラは娘と共に安全な国へ逃れるため危険な国境越えを決意する。
国境を守るシリア兵ムスタファは、残虐な政府軍に不信感を抱き、命令に従う兵士であるべきか、心ある人間でいるべきか苦悩する。
一方、トルコの密航業者マルワンは病弱な息子とアメリカで暮らすため、難民をギリシャ行きのボートに乗せて荒稼ぎしようとする。
ファティは妻子を連れてそのボートに乗り込むが、死の危機に直面。
そして嵐の海を航行する難民を発見したギリシャ沿岸警備隊のスタヴロスは、人命救助に全力を尽くすのだが──。

監督:ブラント・アンダーセン 出演:オマール・シー、ヤスミン・アル・マスリー、ジアド・バクリ、ヤヤ・マヘイニ、コンスタンティン・マルクーラキス
配給:ハーク 配給協力:フリック
原題:I WAS A STRANGER|2024|アメリカ・ヨルダン・パレスチナ|英語・アラビア語|104 分|カラー|映倫 G
© 2025 Refugee The Film.LLC

2026年 6 月 19 日(金)より

TOHO シネマズシャンテほかにて全国順次公開

MORE

FEATURE

RECOMMEND