瞑想アプリ「Calm」が、大坂なおみがテニスの全仏オープンの記者会見を拒否したことによって科せられた罰金と同じ額を慈善団体に寄付すると発表。さらに、今後、彼女と同様の理由で記者会見を行わない選手が出てきた場合、罰金を肩代わりする姿勢を明らかにした。 (フロントロウ編集部)
Calmがテニス界に驚きの提案
先日、テニスプレーヤーの大坂なおみが、うつに悩まされていることを明かすと同時に、テニスの全仏オープンを棄権したことを受けて、瞑想アプリの「Calm(カーム)」が、全仏オープンの記者会見を拒否したことによって彼女に科せられた罰金15,000ドル(約165万円)と同じ額を慈善団体に寄付すると発表。さらに、今後、彼女と同様にメンタルヘルスの問題が理由で記者会見を行わない選手が出てきた場合、罰金を肩代わりすることも約束した。

以下、Calmが公式ツイッターに投稿した声明の全訳。
「メンタルヘルスはヘルス(健康)です。大坂なおみ選手のメンタルヘルスを優先する決断を支援するために、Calmはフランスのスポーツ慈善団体『Laureus Sport』に15,000ドルを寄付します。この団体は、メンタルヘルスの分野で素晴らしい活動をしており、スポーツの力で若者の人生を変えることを目指しています。しかし、これは個々の選手よりも大きな問題です。Calmは、精神衛生上の理由で2021年のグランドスラムのメディア出演を辞退する選手に対しても罰金を支払い、その罰金と同額の15,000ドルを以下の団体(Laureus Sport)に寄付します」
But this is bigger than any individual player.
Calm will also pay the fine for players opting out of 2021 Grand Slam media appearances for mental health reasons, and we will match the fine with a $15,000 donation to @LaureusSport.#MentalHealthIsHealth �
— Calm (@calm) June 2, 2021
「To make the world happier and healthier」(世界をより健康に、より幸せにすること)」をミッションとして掲げる、睡眠・瞑想・リラクゼーションをお手伝いするアプリ「Calm」は、これまでに俳優のマシュー・マコノヒーやシンガーのハリー・スタイルズといったセレブともコラボしており、最近だと、ともにシンガーで実生活でカップルのショーン・メンデス&カミラ・カベロによるスペシャルプログラムが話題に。
実際にCalmの支援を受ける選手が出てくるかは微妙なところだが、今回の大坂なおみをめぐる騒動が、多くの人たちにとってメンタルヘルスについて考えるきっかけとなったことは間違いない。(フロントロウ編集部)