オリジナルキャストでの映画化が期待される『ハリー・ポッターと呪いの子』。ダニエル・ラドクリフをはじめとする映画シリーズの出演者たちは映画化されたら出演する意志はあるのだろうか?(フロントロウ編集部)
映画化が期待される『ハリー・ポッターと呪いの子』
現在、日本でも上演されている『ハリー・ポッターと呪いの子』は、舞台のために書かれたオリジナルストーリーで、『ハリー・ポッターと死の秘宝』で描かれたヴォルデモートとの死闘から19年後、魔法省の魔法法執行部の部長になったハリー・ポッターと、ホグワーツ魔法魔術学校への入学を控える次男のアルバス・セブルス・ポッターの冒険と成長を描く。

『ハリー・ポッターと賢者の石』を含む3作品でメガホンを取ったクリス・コロンバス監督は、オリジナルキャストで『ハリー・ポッターと呪いの子』を映画化することを希望しており、ワーナー・ブラザースの幹部も映画化に強い意欲を見せているとされるが、当の本人たちはどう思っているのだろうか?
ダニエル・ラドクリフ
『ハリー・ポッター』シリーズを愛する一方で距離を置く姿勢も見せているハリー役のダニエル・ラドクリフは、続編が作られたとしても“もうハリー・ポッターを演じるつもりはない”と以前から公言しているが、2022年3月に掲載された米The New York Timesのインタビューでも、『ハリー・ポッターと呪いの子』の映画化には「今はあまり興味がありません」ときっぱり。
その理由について、「これはみんなが望む答えではないと思いますが、今こうやって(『ハリー・ポッター』シリーズを)良い思い出として楽しむことができるのは、それが日常ではなくなったからだと思います。僕は『ハリー・ポッター』から無事卒業したと感じています。現状に満足してますし、戻ることは僕の人生を大きく変えることになるでしょう」と説明している。
ただ“戻る”という選択肢を完全に排除しているわけでもないようで、「絶対にないとは言いませんが、『スター・ウォーズ』のオリジナルキャストたちは、戻るまでに30年、40年という時間がありましたよね。僕はまだ(シリーズを卒業して)10年目ですから」とも語っている。
他のオリジナルキャストはなんとコメント?
ルパート・グリント
ダニエル同様、ロン役のルパート・グリントも以前は人生の大半を費やした役(=ロン)を再び演じることにためらう姿勢を見せていたが、シリーズ終了から10年以上経って考えが変わったようで、昨年1月に出演した英テレビ番組『The Morning(原題)』で「そうですね。もしタイミングが合って、みんなが戻ってくるようなことがあれば、ぜひもう一度やってみたいと思っています。(ロンは)僕にとって大切なキャラクターです。僕は彼と一緒に成長したようなものです。同じ人間になったと言っても過言ではありません。彼に対してとても過保護な部分もあります」と、カムバックに前向きな姿勢を見せている。
ちなみに、米Screen Rantによると、ルパートは前に同番組に出演した際にも「やらない理由が思いつきません。あのキャラクターも、あの世界も大好きです。それは僕の人生の大部分を占めています。変だけど、僕はロンを所有しているような気がしています」と語っていたという。
トム・フェルトン
キャストのなかでもひときわ“ハリポタ愛”が強いことで知られるマルフォイ役のトム・フェルトンは、2022年に出演したポッドキャスト『Happy Sad Confused(原題)』でシリーズに復帰する意思はあるかどうか聞かれ、「(出演をオファーされたら)間違いなく検討します。正直なところ、イエスかノーで答えが出せるほど単純なことではないと思います。でも、もし今後もウィザーディング・ワールドの映画やテレビ番組が作られるのであれば、エキストラでもいいから出演できたらいいですね。できればまたドラコもしくはマルフォイ家の人間を演じたいですが、あの世界の一員になれるだけで十分クールなことだと思います」と答えている。
ボニー・ライト
ロンの妹で、主人公のハリーと恋仲になるジニーを演じたボニー・ライトは、昨年8月に出演したポッドキャスト『Inside of You(原題)』で、『ハリー・ポッターと呪いの子』の映画が制作される可能性について自分は「何も知らない」としたうえで、「(ハリーたちの)子どもたちの話だから、楽しいものになるでしょうね。私たちのキャラクターがメインの話ではないので、それほど大きな役ではないと思います。子どもたちや、新しい世代に関するものになるはずです。楽しそうですが、実際に作られるかどうかはわかりません」と述べている。