カンヌとサンダンスが同時に惚れ込んだ静けさの中のドラマが、ついに日本にやってくる。映画『グッドワン（GOOD ONE）』が2026年1月16日より全国公開される。監督は新鋭インディア・ドナルドソン。カンヌ国際映画祭ではカメラドール（新人監督賞）にノミネートされ、サンダンス映画祭でも審査員賞候補となった、圧倒的デビュー作である。
物語の主人公は、17歳の少女サム。父とその友人とともに訪れたキャッツキル山地での3日間のキャンプの中で、彼女は“大人の不完全さ”に気づいていく。几帳面で支配的な父、人生に行き詰まる友人、そしてその狭間で空気を読みながら佇む少女。沈黙と会話の合間に浮かび上がるのは、誰もが経験した“大人になる瞬間”の痛みと静かな希望だ。
主演のリリー・コリアスは、本作で映画初主演ながら、その繊細な存在感で観る者の記憶に深く刻まれる。共演はジェームズ・レグロス、ダニー・マッカーシー。父と友人の間に漂うわずかな緊張を、リアルな空気感で演じきる。音楽はマルチメディア・アーティストのセリア・ホランダーが担当。自然光を生かした映像とともに、淡く儚い音が物語を包み込む。
ポスタービジュアルには、森の中で何かを見つめるサムの姿。コピーは「いいこなんかじゃない」。その言葉が示すように、この映画は“優等生”でいようとする少女が、初めて世界の揺らぎと自分の本音を知る瞬間を描く。『レディ・バード』『アフターサン』に続く新世代の成長譚として、静かに心を震わせる一作である。
■作品情報
監督・脚本：インディア・ドナルドソン
出演：リリー・コリアス ジェームズ・レグロス ダニー・マッカーシー
2024年／アメリカ／英語／89分／2.00：1／5.1ch／カラー／原題：Good One／日本語字幕：堀上香／提供：スターキャット／配給：スターキャットアルバトロス・フィルム
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公式サイト：https://cinema.starcat.co.jp/goodone/
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