世界が心を動かされた“静かな奇跡”が、日本でも幕を開ける。ベルリン国際映画祭でテディ賞審査員特別賞を受賞した『Crossing』が、邦題『CROSSING 心の交差点』として2026年1月9日(金)に公開される。
監督は、『ダンサー そして私たちは踊った』で名を馳せたレヴァン・アキン。ジョージアで暮らす元教師リアが、行方不明となった姪・テクラを探してイスタンブールへ向かうロードムービーである。旅の途中で出会うのは、若者アチと、トランスジェンダーの弁護士エヴリム。見知らぬ街で出会い、交差する3人の人生は、やがて“人と人をつなぐ”小さな奇跡へと変わっていく。
エヴリムを演じるデニズ・ドゥマンリは、実際にトランス女性として活動する俳優だ。そんな彼女をはじめ、現地クィアコミュニティと共に制作された作品は、ただのフィクションではなく、現代社会の真実を映し出す鏡でもある。
公開された日本版ポスターには、「静かに交わる、それぞれの人生」というキャッチコピーとともに、猫の街・イスタンブールの路上を歩く3人の姿が印象的に描かれている。場面写真には、フェリーに乗るリアとアチ、NGOで働くエヴリム、街角で踊るリアなど、人生の一瞬を詩のように切り取った光景が並ぶ。
異なる世界をつなぐ優しいまなざし――『CROSSING 心の交差点』は、観る者の胸に静かに問いを残すだろう。



『CROSSING 心の交差点』
監督・脚本:レヴァン・アキン 出演:ムジア・アラブリ、ル-カス・カンカヴァ、デニズ・ドゥマンリ
2024年/スウェーデン・デンマーク・フランス・トルコ・ジョージア/ジョージア語・トルコ語・英語/106分/カラー/16:9/5.1ch
原題:Crossing 字幕:横井和子 後援:スウェーデン大使館、デンマーク大使館 配給:ミモザフィルムズ
© 2023 French Quarter Film AB, Adomeit Film ApS, Easy Riders Films, RMV Film AB, Sveriges Television AB
【公式サイト】https://mimosafilms.com/crossing/ ※11/12(水)正午オープン














