シドニー・スウィーニー、新作映画「1館約649ドル興行」報道に反応ーー「数字だけがすべてじゃない」


約13キロ増量して挑んだ主演作が異例の不入りと報じられたシドニー・スウィーニー。それでも数字だけがすべてではないと、作品の意義を強調している。(フロントロウ編集部)
「誇りに思っている」とコメントしたシドニー・スウィーニー
シドニー・スウィーニー主演でプロデューサーとしても携わった映画『Christy(原題)』は、公開初週における北米興行収入が約130万ドル(約2億円)という厳しい結果となった。2,011館という大規模な劇場公開が行われたにもかかわらず、1館あたりの興行成績はわずか約649ドル(約10万円)にとどまり、「異例の不入り」として英The Guardianなど多くのメディアで報じられた。
しかし、この結果に対しシドニーは、数字だけがすべてではないと明言。自身のInstagramで次のように語っている。
「私はこの映画を心から誇りに思っています。デヴィッド監督が作り上げたこの作品、私たちが伝えられた物語を誇りに思います。そして、クリスティ・マーティンという、強く、困難に立ち向かう女性を演じられたことを誇りに思います。この経験は、私の人生の中で最も名誉ある出来事のひとつとなりました。(中略)私たち全員がこの映画に参加したのは、『クリスティの物語が誰かの命を救う力になる』と信じていたからです」
「この映画を観てくださった皆さま、心で感じてくださった皆さま、そしてこの物語を信じてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。もしこの映画が、たった一人の女性にでも『安全な場所へと向かう最初の一歩を踏み出す勇気』を与えることができたなら、私たちは成功したのだと思います」
「私は誇りに思っています。なぜなら、私たちはいつも数字だけのために芸術をつくっているわけではないから。私たちは、『影響を与えること』のために作品をつくっているのです。そして『Christy』は、私の人生の中で最も影響力のあったプロジェクトになりました。クリスティ、ありがとう。愛しています」
同作は、女子ボクシング界の先駆者として活躍したクリスティ・マーティンの実話をもとにしている。リングの中では圧倒的な強さを誇ったクリスティだが、私生活では夫からの家庭内暴力に長年苦しんでいたと伝えられている。シドニーは、こうした複雑な人物像を演じることに強い意欲を見せ、徹底的な役作りを行なったと言われている。映画は批評家からも高い評価を受けており、ロッテン・トマトでは観客評価98%という数字を叩き出している。












