『アバター 伝説の少年アン』新映画、公開6ヶ月前のリークでアニメーターが語った言葉


Nickelodeon Movies/Avatar Studiosによるアニメ映画『The Legend of Aang: The Last Airbender(伝説の少年アン: ラスト・エアベンダー)』が公開の6ヶ月前にフルでリークされ、「何年もの成果が」と嘆くアニメーターの落胆の声や、劇場公開を望む声優陣のコメントが注目を集めている。(フロントロウ編集部)
配信開始の約6カ月前にフル尺版が流出、何が起きたのか
今回リークされたのは、ニコロデオンの人気アニメ「アバター 伝説の少年アン」を原作とするアニメ映画版で、Paramount+での正式公開は米時間2026年10月9日に予定されている。米Gizmodoの報道によれば、X上のアカウント『ImStillDissin』が入手した映像クリップを投稿したことが発端となり、その後フル尺版が別経路で拡散した。
リーク者は「Paramount+に関することだったからちょっと嫌がらせしようと思っただけ」と話している。最初の投稿は短時間で大きな反応を集め、その後フル尺版も複数プラットフォームで拡散した。X、Reddit、TikTokをまたいで動画は瞬く間に広がった。パラマウントはDMCAによる削除申請を進めながら調査を開始したが、公式コメントは一切出していない。
「何年もの成果が…」制作チームが明かした悔しさ
リークを最も深く傷つけられたのが、長年この映画に向き合ってきたアニメーターたちだ。米The Mary Sueが報じた内容によれば、アニメーターのジュリア・ショール氏は「私たちは劇場で成果を祝えると信じて何年も取り組んできた」と訴え、パラマウントの決定を理由に無断視聴を正当化するファンの行動を批判した。
同じくアニメーターのトム・バーケル氏も「映画そのものは美しい芸術作品だ。関われたことを誇りに思う」と語りながらも、今回の流出が先行き不透明な業界で将来の雇用を危うくすると警告した。先行きが不透明なアニメーション業界において、こうした形での成果の流出はダメージがとくに大きいとも訴えた。
オリジナルキャストも「劇場で見たい作品」と強調
米Colliderの報道によれば、オーストラリアのイベント「スパノバ・メルボルン」に出席したオリジナルアニメ版のキャスト陣が、リークについて口を開いた。タイ・リー役の声優オリビア・ハックは「劇場で公開してほしい。アートワークが本当に素晴らしいから」と訴た。
アン役のザック・タイラー・アイゼン、ソッカ役のジャック・デ・セナ、トフ役のミカエラ・ジル・マーフィー、スキ役のジェニー・クワンらも、リークへの距離を置く姿勢を示している。映画の質は認めながらも、フル視聴はまだしていないという。背景には今回の映画が当初の劇場公開予定から配信限定へと変更された経緯があり、その決定に納得していないファンの一部がリークを「抗議」として捉えていることも議論を複雑にしている。












