毎日1万歩は不要?ダイエット後のリバウンドを防ぐ歩数とは


1日1万歩が健康の目安として長年語られてきたが、欧州肥満学会の新研究がその常識に一石を投じた。ダイエット後のリバウンドを防ぐためには、1日1万歩ではなく約8,500歩で十分だという結果が示された。(フロントロウ編集部)
1日8,500歩で4%超の減量
欧Euronewsが英時間5月10日に報じたところでは、欧州肥満学会(EASO)の研究チームが複数の臨床試験のデータを分析した。生活習慣改善プログラムに参加した1,987人と対照群1,771人を比較したところ、1日約8,454歩まで歩数を増やしたグループは体重の平均4.39%(約4kg)の減量を達成したという。
研究成果は現地時間5月12〜15日にトルコ・イスタンブールで開催される欧州肥満学会議(ECO 2026)で発表される予定。
「リバウンド」こそが最大の課題
じつは、ダイエットの本当の難しさは「減量そのもの」ではなく「維持すること」にある。研究の共著者であるイタリアのモデナ・エ・レッジョ・エミリア大学のマルワン・エル・ゴック氏は、肥満や過体重で一度減量に成功した人のうち、約80%が3〜5年以内に元の体重に戻ってしまうと指摘した。しかし、1日の歩数を意識することで、その連鎖を断ち切れる可能性がある。
「8,500歩」の現実的な意味
このテーマに関する複数の臨床試験をまとめた分析では、約3,800人のデータが用いられた。参加者の平均年齢は53歳、平均BMIは31で、米国、英国、オーストラリア、日本などのデータが含まれている。エル・ゴック氏は「減量段階でも維持段階でも、1日約8,500歩を目指すようつねに働きかけるべきだ」と語った。
1万歩ではなく8,500歩という目標は、現実的で達成しやすい数字でもある。継続こそがリバウンドを防ぐ鍵だとすれば、「やや低め」の目標設定が有効かもしれない。












