サイモン・コーウェル、スーザン・ボイルへの態度を後悔 “今になって”語った理由とは


英オーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』で世界的人気を得た歌手、スーザン・ボイル。彼女の“伝説のオーディション”について、審査員だった音楽プロデューサーのサイモン・コーウェルが、当時の自身の態度を「ひどかった」と振り返った。(フロントロウ編集部)
サイモン・コーウェル、スーザン・ボイルへの態度を「ひどかった」と回顧
『アメリカン・アイドル』や『Xファクター』で知られる音楽プロデューサー、サイモン・コーウェルは、ポッドキャスト番組『Celebrity Trenches』で、2009年のスーザン・ボイルのオーディション映像に触れながら、当時の心境を語った。
サイモンは今回、その時の自分たちについて「 “本当にひどく、嫌な感じに見える”と思いました」とコメント。また、「人を見た目で判断してはいけないという目覚めの瞬間でした」とも語っている。
当時のスーザンは、華やかなスタータイプというより、親しみやすいキャラクターと素朴すぎる容姿が印象の出場者だった。そのため、観客や審査員の中には、彼女が圧倒的な歌唱力を持っているとは想像していなかった人も多かったとみられている。
しかし、彼女がミュージカル『レ・ミゼラブル』の「I Dreamed a Dream」を歌い始めると会場の空気は一変。圧倒的な歌声に観客は大歓声を上げ、会場はスタンディングオベーションに包まれた。映像は世界中で拡散され、スーザンは一夜にして世界的スターとなった。
スーザン本人は過去のインタビューで、その日ステージに上がった時の事を「息苦しさを感じました。自分が見世物になったようで、傷つきました」と振り返っており、自分の容姿に偏見の目を向けられていたことを明かしている。

SNSでは賛否も “時代の変化”を指摘する声も
サイモンの発言を受け、SNSではさまざまな反応が上がっている。
「当時から失礼だと思っていた」「謝るのが遅すぎる」という厳しい意見のほか、「彼が変わったというより、社会の価値観が変わった」というコメントも投稿され、かつてのオーディション番組にあった“毒舌文化”そのものを振り返る声が広がっている。
ただ、「少なくとも、自分たちの態度が間違っていたと認めたのは大きい」と受け止める人もおり、完全な批判一色ではないようだ。
近年は、リアリティ番組やオーディション番組の在り方そのものが見直されている。出演者に対する過度な“キャラクター化”や、笑いの対象にするような編集、精神的負担の大きい演出などへの批判が強まり、英テレビ業界では出演者へのメンタルケア体制を強化する動きも進んでいる。
そうした中で、スーザン・ボイルのオーディションは、単なる“感動の逆転劇”ではなく、「人は第一印象だけで簡単に判断されてしまう」という象徴的な出来事として、改めて語り継がれているのかもしれない。












