先週木曜日(1月27日)までフランスで開催されていた2017年のパリ・クチュール・コレクションのランウェイに登場した85歳のモデルのあまりの美しさに世界中が息を呑んでいる。
10代~20代の若手モデルたちに混じり、中国人女性デザイナー、グオ・ぺイ(Guo Pei)の2017年のクチュール・コレクションの大トリを務めた彼女の名前は、カルメン・デロリフィチェ。
孔雀のように広がるゴージャスなマントが特徴的な燃えるような鮮やかなレッドのロングドレスを身にまとい、男性モデル2人にエスコートされてショーのファイナルルックに登場した彼女のあまりの迫力に観客たちは騒然。
その後ショーの模様がニュースとして世界中に広まると、人々からは感動の声が上がった。
「美しさに年齢は関係ない」 最近になり人気が再燃
アメリカ・ニューヨーク出身のカルメンは、13歳でスカウトされて以来、70年以上も現役モデルとして活躍。現在、世界最高齢のスーパーモデルとして知られている。
1940年には、かの有名な天才画家サルバドール・ダリのミューズとしても活躍していた彼女は、ここ数年になり人気が再ブレイク。
高級時計ブランドのロレックス(Rolex)やミッソーニ(Missoni)の広告に起用されたほか、数々の有名ブランドのランウェイやファッション雑誌などに登場し、「美しさに年齢は関係ない」というファッション界のスローガンを体現する存在として注目を集めている。
カルメンの美しさの秘密とは?
85歳と言えば、一般的に言えば「おばあちゃん」と呼ばれる年齢。
美しさをキープするために、さぞ美容にはお金や労力を投じているのかと思いきや、これまでにカルメンが受けた美容整形的施術は、30年前に行った骨格を強調するための頬へのシリコン注入と、日光による肌ダメージを補修するための極細の針金のブラシを使った皮膚再生療法(現在は行われていない)のみ。
それ以外には、日焼け止めクリームを使って紫外線対策を徹底的に行うことと、とにかく保湿をすること、毎朝レモンを絞った水を飲むこと、そして、乳酸菌を含むヨーグルトを食べることを習慣にしているだけだそう。
日本だけでなく、世界中で高齢化が進む中、カルメンは多くの女性に勇気と希望を与える存在となっている。
2013年には、膝の関節を人工関節に置き換える手術を受けた彼女。これかからも、数々のファッションショーで元気で美しい姿を見せて欲しい。