メラニア・トランプ大統領夫人が珍しく大統領夫人の公式ツイッターアカウントを更新し、女優やモデルとして活躍しているエミリー・ラタコウスキーに感謝した。しかしエミリーは反トランプを掲げているセレブ。一体どういうことなのか?
「メラニアは売春婦」コメントを巡って
日本時間の昨夜(13日)、反トランプで知られるエミリーが、ある男性記者が語ったメラニア夫人についてのコメントを批判した。
「昨夜、隣に座ったニューヨーク・タイムズの記者が『メラニアは売春婦だ』と言ったわ。政治観に関係なく、これは批判されるべきことよ。これはスラット・シェイミングなの。私は彼女のヌードについても、性的な過去のこともどうでもいいし、みんなもそうであるべき。特定の性に限って批判をするのは最低だし、ただの性差別よ」と怒りをあらわにした。
Sat next to a journalist from the NYT last night who told me "Melania is a hooker." Whatever your politics it's crucial to call this out for
— Emily Ratajkowski (@emrata) 2017年2月13日
これに対し、メラニア夫人も反応。大統領夫人の公式ツイッターアカウントから、「ほかの女性を応援し、女性のために立ち上がり発言するすべての女性を賞賛するわ。#女子のパワー #ファーストレディーのパワー」と、エミリーのアカウント名と共にツイートした。
Applause to all women around the world who speak up, stand up and support other women! @emrata#PowerOfEveryWoman#PowerOfTheFirstLady
— Melania Trump (@FLOTUS) 2017年2月14日
反トランプ派のエミリーがメラニアをかばった理由
エミリーはアメリカ大統領選ではもともとバーニー・サンダース民主党議員を支持しており、反トランプ派で知られる。今年1月にもツイッターで、「新しい大統領と彼の閣僚に比べたら、私の方が役職に就く資格があるかもしれない」と語っていた。
そんなエミリーが今回問題にあげている「スラット・シェイミング」は、欧米で論争になっている性差別問題。
「多数と関係を持つ」「露出が激しい服を着ている」「性的な発言をオープンにする」など性にかかわる行動を取った時に、男性に比べて女性は「尻軽」などとネガティヴに評価されることが批判の対象となっている。
メラニア夫人が今回「売春婦」と評された原因にも、夫人がヌード写真のモデルを務めたという過去が関係している可能性が高い。
エミリーとしては例え政治観が違くても、同じ女性が性差別的な理由から批判を受けているのを黙ってみていることはできないと判断したようだ。