日本時間27日に催された授賞式で、間違った受賞者を発表してしまったアカデミー賞。この日最大のアクシデントとなったこのシーンにについて、セレブたちも次々とコメントをしている。
本当の勝者は『ムーンライト』
アカデミー賞作品賞の本来の受賞作品は『ムーンライト』。
しかしプレゼンターを務めたウォーレン・ベイティが『ラ・ラ・ランド』を受賞作品として発表したため、『ラ・ラ・ランド』の制作陣がステージで感謝のスピーチをするさなか、受賞者が本当は『ムーンライト』だったことが明かされるというアクシデントが発生。このミスは、ウォーレンに間違った受賞カードが渡されていたことが原因だった。
その後『ラ・ラ・ランド』のプロデューサーが『ムーンライト』を称えて『ムーンライト』が本当の受賞スピーチをおこなうという感動のシーンがあったが、アワードの大トリを飾る作品賞の発表で痛恨のミスがあったことに対しては、現在も驚きの声がやむ様子はない。
セレブも驚きを隠せず
オスカーの発表ミスはセレブ界でも物議をかもしており、驚く人から怒りを覚える人まで、反応はさまざま。
映画『ゼロ・ダーク・サーティー』でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたジェシカ・チャステインは、「なんで(授賞式の)プロデューサーは間違った勝者が発表された瞬間にステージに割り込まなかったの?『ラ・ラ・ランド』のプロデューサーが可哀そう」とアカデミー賞の制作陣に憤慨。
俳優のジョセフ・ゴードン・レヴィットは、「まだ『ムーンライト』を観ていない人は、オスカーで起きたミスに注目しないで映画を観てね。美しい作品だ。『ラ・ラ・ランド』に対しても同じことが言える」と、アクシデントではなく作品そのものの出来に注目するようフォロワーにお願いした。
2014年に司会を務めたエレン・デジェネレスは非難を浴びているアカデミー賞の制作陣を気遣うように、「さすが生放送。『ムーンライト』おめでとう!そして『ラ・ラ・ランド』の優雅な対応も賞賛する」とツイート。
一方、スタッフのミスのせいで間違った受賞作品を発表させられたウォーレンをかばう声もあり、マイケル・ムーア監督は「ウォーレンのせいにするのはやめよう。彼は間違った封筒を渡されたんだ。プロデューサーが間違いを訂正できるように時間かせぎだってした」とつぶやいた。
さらに人気司会者のライアン・シークレストは、「『ムーンライト』が当然の受賞をして、『ラ・ラ・ランド』が見事な寛容さを見せて、ほかの全員は『何が起こった!?』って感じだった」と今年のオスカーを総括。
セレブ界も揺るがしている今回の事件。業界で語り継がれるワンシーンとなりそう。