2月24日に日本公開された映画『ラ・ラ・ランド』。アカデミー賞ではエマ・ストーンが主演女優賞を受賞したほか監督賞など6部門を受賞し、見事な功績を残している。
ただ実はこの作品、エマ・ストーンとライアン・ゴズリングが演じた主人公の役が本当は別の俳優にオファーされていたことを知っていた?
要求が多すぎた?
『ラ・ラ・ランド』で監督を務めるデイミアン・チャゼルが最初に声をかけたのは、彼が手掛けた前作『セッション』の主演俳優マイルズ・テラーと、映画『ハリー・ポッター』シリーズで知られるエマ・ワトソン。
しかし、米Page Sixが報じるところによると、マイルズは約4.4億円という提示ギャラに対して約2.2億円アップの約6.6億円を要求。またエマ・ワトソンは、ロサンゼルスが舞台の本作のリハーサルをロンドンですることを条件としたと伝えられている。
こういった要求を飲むことが難しかったのか、結局、製作陣は候補に挙がっていたエマ・ストーンをキャスティング。彼女が決まったことで、ライアンも「エマ・ストーンと再演したい」と名乗りを上げたそう。
また、別の関係者によると、エマ・ワトソンは別のミュージカル映画『美女と野獣』への出演を選んだため、『ラ・ラ・ランド』を見送ったという証言もある。
交渉決裂のはっきりとした理由は明かされていないが、チャゼル監督はマイルズとエマ・ワトソンの2人と交渉していたことを認めている。
キャスティングのトラブルにも見舞われながら、『ラ・ラ・ランド』はアカデミー賞にて『タイタニック』と並ぶ史上最多の14部門にノミネート。エマは主演女優賞を受賞した。
チャゼル監督はVanity Fair誌とのインタビューで、「すべての出来事は理由があって起きていると強く信じている」と語っていたが、今回の件で、その思いを強くしたのではないだろうか。