ドラマ『ウォーキング・デッド』や映画『バイオ・ハザード』などゾンビによる世界の終末(ゾンビ・アポカリプス)を描いた作品がヒットを続けるなか、実際にゾンビ襲来が起きた場合に人類に残された日数がイギリスの研究グループによって割り出された。
6ヵ月で人類滅亡
このなんとも面白い研究に時間を割いてくれたのは、英レスター大学の学生たち。
彼らの計算によると、ゾンビ・アポカリプスが起きた場合、人類が絶滅の危機に瀕するまでに残された時間は、なんとわずか6ヵ月。100日後には世界人口は300人を下回るというので、生存のチャンスは限りなく低い。
ゾンビ1体が1日に1人の人間を襲い、その人間に90%のチャンスでゾンビウイルスを感染させられると想定すると、人間の数は100日後には273人になり、ゾンビと人間の比率は100万対1に。つまり、100日後に生き残っていたとしても1人の人間が約100万人のゾンビに追われることになる。
これらの計算には、感染症の流行過程をあらわすSIRモデルという方程式が使われた。
しかし、希望はゼロではない
あまりに絶望的な数字だが、少しだけ希望を持てる追加の研究結果が学生たちによって発表されている。
学生たちが当初の研究で除外した「ゾンビが人間に殺される確率」「新しい子供が誕生する確率」といった要素を追加して再び計算してみたところ、人類の生存確率は当初の数値よりもより実現可能な数値へと変わったという。
ほっとひと安心…と言えるのだろうか? やはりゾンビ襲来はスクリーンの中だけの話であってほしい。