スマホアプリやネットを通して知り合っていい感じになり、デートで会うということはよくある話。でも、実際に会ってみたら予想とは全然違う人で危ない目に遭ってしまった…そんな人もいるかもしれない。今、そんな女性を守るために、世界中のバーで「助けてドリンク」を取り入れるお店が増えている。

助けてドリンク「エンジェル・ショット」 バーでスマホをいじる女性

「助けてドリンク」とは?

 この取り組みが大きく知られたのは、南アフリカ共和国でアメリカンダイニング&バー「フーターズ(Hooters)」を訪れた男性によるフェイスブックの投稿から。「フーターズ」と言えばタンクトップを着たスタッフ「フーターズガール」でおなじみの明るくポジティブな雰囲気が印象的だが、同店の女子トイレに貼ってあったポスターには、「デートがうまくいっていない?」というタイトルで、こう書かれている。 

 「オンラインで知り合った男性が、プロフィールとは違った? あなたは身の危険を感じている? それとも気まずい状況にいる? 私たちが助けるわ。バーに行って、『エンジェルショット』をオーダーして。『ストレート』で頼めばバーテンダーがあなたを車までエスコートするわ。『ロック』で頼むと配車サービスで車を手配する。そして『ライムを添えて』だと、警察に通報するから」。

 この投稿はフェイスブック上で6.5万回以上もいいねされている。

 

ネット上では賛否両論

 「助けてドリンク」をめぐっては、ネット上はこんな反応をしている。「安心できていいね」「デートがうまくいってない? だったらフツーに帰ればいいし」「いやいや、相手がストーカーみたいにくっついて来ることもあるもん」。また、男性陣からはこんな意見も。「いいアイディアだけど、男のためにはしてくれないの?」「俺『初めまして、やっと会えたね。何オーダーしようか?』 女『エンジェルショット』 俺『オッケー…あぁ…』」。

 「デート相手が好みじゃない程度の理由で利用する人が出る」という意見もあるが、あくまでこれはレイプをはじめとした犯罪を防ぐことを目的とした活動。

 バーやレストランのスタッフに暗号で助けを求めるサービスはアメリカやイギリスの他のバーでも確認されており、バーごとに暗号は異なっている。デジタル化が進み赤の他人である男女・同性同士がデートをする機会が増えている今、そのなかで安心できる環境をつくろうとするこの運動が大きくなりつつある。

カクテル バーカウンター バーテンダー

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