放送終了から20年以上経った今もなお、アメリカのみならずここ日本でも根強い人気を誇るドラマ『フルハウス』。実は、このドラマに登場するタナー家が暮らす「あの家」が売りに出されていたのだが、このたびついにその買い手が決定。ファンにとっては、心の温まる結果となっている。
売りに出されていたのは、『フルハウス』および、2016年2月からストリーミング配信されている続編『フラーハウス』で使用されているこちらの家。サンフランシスコにあるこの家は、なんと約4億1500万円(415万ドル)で売りに出されていた。
いくらドラマの大ファンでも、簡単には手が出せないお値段。しかし、ついにこの家を購入する人が現れた。
それは、『フルハウス』の製作総指揮を務めたジェフ・フランクリン。彼が家の購入を決めた理由には、『フルハウス』ファンへの熱い思いがあった。
「この家を買わなくちゃ」と思った
ジェフはこの家を購入した理由を、「売りに出されたとき、僕がこの家を買わなくちゃ、と思ったんだ」と、The Hollywood Reporter誌に語っている。
彼は本当にドラマやこの家のことを愛しているようで、「この家のこととなると、僕はとても感傷的になってしまうんだ。我々『フルハウス』の家族がこの家を持つことが出来て、そしてファンのためにこの家を保存することが出来るのは素晴らしいことだよね」とコメント。続けて、「本当に、この家を所有出来ることが嬉しいんだ」と、喜びをあらわにした。
さらにジェフは、以前の所有者によってミントグリーンに変えられてしまったという玄関扉も、またお馴染みの赤い扉に戻すと決意。それは今もこの家に訪れる、たくさんの『フルハウス』ファンのためだという。
「この家には1日約250人のファンがやってきて、家の前で写真を撮るんだ。きっとファンも喜んでくれると思うんだけれど、この家はもっとタナー家が本当に住んでいるような見た目になるよ。これはファンへの贈り物なんだ。でも、もちろん自分にとっても、この家を所有することは楽しいことなんだよ」
ちなみにジェフはこれから内装や耐震補強の工事も行う予定で、その期間である約6ヵ月の間は、大事なドアを「壊さないため」に、赤いドアは設置しないとのこと。工事が完成したあかつきには、お馴染みのあの家の姿を見ることが出来るはず。
作品や、それを愛するファンへの思いが強いスタッフが作っているからこそ、『フルハウス』はいまもなおたくさんの人に愛され続けているのかもしれない。
そんな作品の続編である『フラーハウス』のシーズン2が、12月9日(金)よりNetflixにて全世界で配信に。それを記念して、12月5日(月)にはジャパンミレミアが開催され、さらに父ダニー役のボブ・サゲットやジェシーおじさん役のジョン・ステイモスなど、タナー家7名の初の合同来日も決定している。
Text & Photo: フロントロウ編集部(FRONTROW)/ Megumi Kuga、スプラッシュ/アフロ、ニュースコム、Instagram/Fuller House