今週発表された2017年のグラミー賞に、それぞれ多部門でノミネートされたシンガーのリアーナとビヨンセ。
音楽業界で最も注目が集まるアワードだけに、1部門でもノミネートされればとても偉大なことだけど、世界のトップを争う歌姫のファンたちはそれだけでは満足しなかった。
リアーナは8部門、ビヨンセは9部門と、ビヨンセのほうが1部門多くノミネートされたのに加え、ビヨンセが同アワードの中でもっとも重要な主要4部門のうちに数えられる「楽曲賞」と「アルバム賞」の両方にノミネートされたのに対し、リアーナは残念ながらノミネートされなかったことから、リアーナの一部のファンたちからはアワードの正当性を疑問視する声が。
リアーナはビヨンセに嫉妬している?
これに火に油を注ぐかのように、あるファンが「レコード協会はビヨンセに花を持たせるために、彼女が9部門でノミネートを果たしたのに対し、わざとリアーナは8部門しかノミネートしなかった」といった趣旨のコメントを添えたリアーナの写真をインスタグラムで公開。
この写真をリアーナ本人が「いいね」したことから、「リアーナがこの説に同意している」、「リアーナはビヨンセのことを良く思っていない」と憶測を生み、ちょっとした騒動に発展した。
リアーナが騒動についてコメント
その後、騒動に気がついたリアーナは、同じ写真のコメント欄にこう投稿して、彼女がビヨンセに嫉妬しているというウワサを完全否定した。
コメント部分を全然読んでいなかったわ、ただ写真が面白いと思って無意識に「いいね」しただけよ!
みんなこんなことで騒ぐことはないわ!こんな話題にとらわれるのはやめて、もっと客観的に物事を見ましょうよ!
黒人女性の私たちを競わせる必要なんて全く無いんだから。私たちは2人とも、(それぞれの功績について)祝福されるべきだし、グラミー協会だって同意見のはずよ!
※一部抜粋して翻訳。
どうやらリアーナは問題となったコメントには一切目を通しておらず、写真にかかっていた「Shook」という言葉の「oo」の部分が自分の胸で表現されていることを面白いと思って反応しただけだったよう。
何かと比べられることが多い2人だけれど、リアーナにとってビヨンセは、彼女がデビュー当時からお世話になり、兄のように慕っているラッパーのジェイ・Zの妻で、シンガーとしては大先輩にあたる尊敬すべき存在。
そんなビヨンセに対し、アワードのノミネート部門数で勝てなかったくらいでリアーナが嫉妬の感情を燃やすはずはない。
好きなアーティストを応援する気持ちはわかるけれど、白熱しすぎて歌姫たちを対立させるようなネガティブなウワサを広めるのは、ファンとしては考え直すべき行為だろう。
Text & Photo: フロントロウ編集部(FRONTROW)/Ayumi Nakazawa、 スプラッシュ/アフロ、 ニュースコム、Instagram/Rihanna Gang