音楽界でもっとも名誉があると言われている音楽祭グラミー賞の2017年ノミネーションが発表され、フロントロウ編集部ではポイント7つに注目する。
・5作目にしてついに初ノミネート
ディズニー・チャンネルのスターとして知られ2008年から音楽活動を行ってきたデミ・ロヴァート。今年のグラミー賞ではシンガーであるライオネル・リッチーのトリビュートで「ハロー」を披露したが、グラミー賞にノミネートされるのは初めて。
過去4作のアルバムをリリースしているが、今までノミネートされず5作目にして「ポップ・ヴォーカル・アルバム賞」に初ノミネート。アーティストとして大きな快挙を達成した。
・ビヨンセVSアデルはどちらが制する!?
2017年グラミー賞で最も多くノミネートされたのはビヨンセ。主要4部門と言われる「楽曲賞」「アルバム賞」「レコード賞」「新人賞」のうち「新人賞」を除く全ての部門でノミネート。ビヨンセは過去に20回もグラミー賞を受賞しており、2009年は1度で6回も受賞した偉業も持つ。
今回「楽曲賞」「アルバム賞」「レコード賞」には、2011年に同じく1度で6回もグラミー賞を受賞した大物アデルがいるので、かなり熾烈な戦いになる予感。
・今回はノミネートならず
2017年のグラミー賞でノミネートされていない優秀作品はたくさんあるが、ノミネートされていても不思議ではない大ヒット曲がノミネートされていないことが発覚。
それは、フィフス・ハーモニーのアルバム『7/27』に収録されている「ワーク・フロム・ホーム feat.タイ・ダラー・サイン」。同曲は公式Youtubeアカウントで11億回も再生されているまさに今年のヒット曲とも言える楽曲。アメリカン・ミュージック・アワードではノミネートされ受賞したけど、グラミー賞では残念ながらノミネートされず。
・大人気ドラマは音楽界でも注目の存在
セレブもはまる海外ドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。同作の勢いはテレビ業界に留まらず音楽業界にも進出している。
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』以外「映画テレビサウンドトラック賞」はすべて映画の作品でなかにはオスカーに輝いた作品のサントラも。
映画とドラマのどちらに軍配があがるのかに注目。
・ラップアルバム賞は誰の手に?
ラップアルバム賞では、カニエ・ウェストやドレイク、DJキャレドなどの大御所がノミネートされているなか、「最優秀新人賞」にノミネートされているチャンス・ザ・ラッパーもノミネート。チャンスと言えば大手レーベルとは契約せずに自分の力でスターになり、今回ノミネートされた楽曲はストリーミング限定作品で史上初めてビルボードの全米チャートにランクインしたもの。
レーベルの力を借りずわが道を歩むチャンスの受賞に期待。
・あの人の遺作が5部門にノミネート
2016年1月に世界中の人々に惜しまれながらこの世を去ったデヴィッド・ボウイ。同年のグラミー賞ではレディー・ガガがデヴィッドそっくりの姿でパフォーマンスをして話題を呼んだ。そんな彼の遺作である『★(ブラックスター)』が今回のグラミー賞に5部門ノミネートされた。偉大なるシンガーの天国からの受賞は実現するのか?
・カニエ・ウェストの出演は?
今回8部門にノミネートされているカニエ・ウェストだが、以前カニエのお気に入りラッパーであるフランク・オーシャンがグラミー賞にノミネートされなかったら授賞式には出席はしないと発言。今回ノミネートの一覧を見てみるとフランクはグラミー賞にノミネートされていない。ビヨンセに続き最多ノミネートされているカニエの決断は?
注目すべき第59回グラミー賞は現地時間2月12日にLAにあるステープルズ・センターで開催される。
Text & Photo: フロントロウ編集部(FRONTROW)/ Sayaka Shichikawa、スプラッシュ/アフロ、ニュースコム