日本時間の12月19日、アメリカの人気ガールズグループであるフィフス・ハーモニーが、メンバーの1人であるカミラ・カベロのグループ脱退を発表。その時は理由などを明かしていなかったが、カミラがその翌日に同じくSNS上にメッセージを投稿したことを受け、再びファンに向け今回の脱退についてのメッセージを送った。
ここ数日の流れ
グループがカミラが脱退を発表
19日、フィフス・ハーモニーは突然カミラの脱退を発表。「4年半を共にしてきたあとで、カミラがフィフス・ハーモニーを辞めることを決めたと、彼女の代理人から伝えられました。私たちは、彼女の幸運を祈っています」と、代理人を通じてカミラの脱退を伝えられたことを明かした。
声明でカミラに触れているのは冒頭のみで、カミラ本人からのコメントもなく、残りのメンバー4人からグループのファンに対する感謝の言葉がつづられていただけだったため、ファンは「一体なにがあったの?」とカミラの突然の決断に困惑するばかりだった。
カミラがメッセージを発表
その翌日となる日本時間の20日、カミラ本人が自身のSNS上にファンやメンバーに宛てたメッセージを投稿。メンバー4人での声明が出されることは知らなかったこと、これまでずっと話し合ってきたため、代理人を通じて知らされたというのは事実ではないと否定するとともに、メンバーやファンへの感謝を語った。(カミラのメッセージの全文訳はこちら)。
すると、このカミラのメッセージにフィフス・ハーモニーのメンバーたちが反応。再び公式SNSおよび個人のSNS上に、今回の経緯を説明するメッセージを投稿した。
ファンにすべてを聞いてほしい
カミラからの発表を受け、フィフス・ハーモニーのアリー、ダイナ、ローレン、ノーマニの4人が連名でメッセージを投稿。フィフス・ハーモニーのファン「ハーモナイザー」たちに向け、「すべてを聞いてほしい」と今回の脱退騒動の経緯を説明した。その全文訳がこちら。
「私たちのハーモナイザーへ
ファンの皆は傷ついたり、困惑したりしているわよね。私たちも同じよ。答えが欲しいことも分かっているわ。私たち4人と同じようにグループの一部であるあなたたちは、(答えを)知るべきよね。
私たちはこう言った、彼女はこう言った、というようなバトルなんかしたくなかった。でも今回の話は、とても長い間報道やSNSに載ることになってしまった。だから私たちのことを深く思ってくれているハーモナイザーに、全てを聞いてほしい。編集も、操作もされていない、私たちからあなたたちへ(のメッセージを)。
数か月以上、私たちは全力を尽くして、カミラを含めたフィフス・ハーモニーとしての未来について議論してきた。私たちはここ1年半の間(彼女の初めてのソロとしての活動以来)、彼女、そして彼女のチームとコミュニケーションを取ろうと試みていたわ。どうして私たちが、フィフス・ハーモニーはカミラと一緒にせめてもう1枚アルバムを出すべきだと考えているのか。私たちがみんなで頑張ってきたからこそ、この1年の成功があるんじゃないかって。
私たちは彼女をグループミーティングに呼んだのに、彼女はそれを拒んだわ。(レコード会社の社長である)L.A.リードとレーベルも介入して、ミーティングをしようと試みたけれど、彼女はそれも拒んだの。私たちは、グループカウンセリングにまで行ったわ。それにも彼女は現れなかった。私たちが訴えかけても、何か月も彼女と彼女のチームから拒まれ続け、長期にわたる話し合いも行われることはなかった。私たちは頑張りつくしたし、5人でグループを続けるために努力したわ。ハッキリさせておきたいのは、残念なことにそれらの努力は相互のものじゃなかったってこと」
※カミラは人気シンガーのショーン・メンデスやラッパーのマシンガン・ケリーとコラボした曲をリリースしている。
カミラの脱退を知って
「11月の半ば、彼女のマネージャーを通して、カミラがグループを離れると知らされたわ。そのときに、12月18日が彼女のフィフス・ハーモニーとしての最後のパフォーマンスになることも知らされたの。
私たちは本当に傷ついたわ。約5年間、一緒にいい時も悪い時も乗り越えてきたんだもの。私たちは誰一人として、人生のこのチャプターをこんな形で終わらせることは望んでいなかったけれど、カミラのことを乗り越えて、フィフス・ハーモニーが前に進むための計画や発展的な道を考え始めなければいけなかった。それがその人にとって幸せならば、私たちはその決断を支持する。だから、彼女と彼女のチームの問題への解決の仕方には悲しい思いをしたけれど、私たちはカミラのことを全力で祈っているわ。
私たちが彼女と一緒に築き上げたこの素晴らしい世界から、カミラが離れていくのを見るのはとても辛い。でも私たちは、共に前に進んでいくわ。私たちは、これからも世界にポジティヴな影響を与えて、人々の人生に光をもたらし続けられることにワクワクしているの。私たち4人は、フィフス・ハーモニーなしでは何者でもないってことを分かっているし、フィフス・ハーモニーであることを誇りに思い続ける。ハーモナイザーのみんな、私たちをフィフス・ハーモニーでいさせてくれてありがとう。毎日、あなたたちは私たちを愛し、支えてくれているわ。あなたが気付いていないときだって、私たちのことを支えてくれているのよ。ありがとう。
思っていることを言えたから、この堂々巡りの問題に関与するのも終わりにします。私たちは真実を知っているし、どれだけ努力してきたか、5人で再び活動できるようにどれだけ頑張ってきたかを分かっているから。私たちはこれからも、あなたたち、忠実なハーモナイザーたちからの支えと共に、このグループに愛と情熱を捧げていくわ。私たちは、ただみんなの幸せを願ってるの。前を向いて進んでいきましょう。
アリー、ダイナ、ローレンそしてノーマニより」
カミラは代理人を通じての脱退の報告を否定しているものの、メンバーたちはそれに反論するかのように、「彼女のマネージャーを通して、カミラがグループを離れると知らされた」とコメント。どうやら、グループの間で認識の食い違いが起こっているよう。
ツイッターでは昨日からフィフス・ハーモニーに関連するハッシュタグがトレンド入りしており、カミラの脱退は大きな話題となっている。