約3ヵ月ぶりに復帰
8月30日、パニック発作やうつという副作用がある全身エリテマトーデスという自己免疫疾患を理由に、突然の活動休止をしたセレーナ。
そんな彼女が11月20日(日本時間の今朝)、約3ヵ月ぶりに公のイベントに出席。最優秀女性ポップロックアーティスト賞を受賞し、声を震わせながら真実を語った。
セレーナのスピーチ全訳
プレゼンターを務めた友人シンガーのヘイリー・スタインフェルドにハグで迎えられたセレーナは、こう語った。
「私が初めて100%正直な自分をさらけだしたのは、2014年のこのステージでだった。(※セレーナは2014年のAMAで、元彼であるジャスティン・ビーバーへの思いを歌った曲「ザ・ハート・ウォンツ・ホワット・イット・ウォンツ」をパフォーマンスしている)
それが私の本望であったかどうかは別として、みんなは私の多くを知っているんじゃないかしら。
私にはお休みする必要があったの。だって私はすべてを手にしていたのに、内面はボロボロだったから。みんなをガッカリさせないためにしっかりしてきたけど、しっかりしすぎて自分自身をガッカリさせちゃった。
私がインスタグラムで見たいのはあなたたちの体形じゃない。(※胸元に手をあてて)ここに何が入っているかを知りたいのよ。私は確証を求めているわけでも必要としているわけでもない。
私が言えるのは、自分が愛していることを愛しい人たちと毎日共有できるという自分の境遇に心の底から感謝しているということ。
そしてファンのみんなには本当にありがとうって言いたい。だってあなたたちは絶対に裏切らないし、なぜ私にここまでしてくれるのかが不思議なくらい。
もしあなたが今壊れているなら、ずっと壊れたままじゃなくていいの。
そして、私を尊敬してようがしてまいがこれだけは知っていてほしい。私は他人のことを心から気にかけている人間よ。
この賞をありがとう。これはあなたたちに捧げるわ。ありがとう」
セレブたちのリアクション
セレーナのスピーチは会場中から拍手喝采で称えられ、全身性エリテマトーデスで叔母のジョアンを亡くしているシンガーのレディー・ガガは号泣。
客席ではワン・ダイレクションのナイル・ホーランがハグでセレーナを迎え、真剣な顔でスピーチを聞いていたアリアナ・グランデはセレーナの席にかけよって頬にキスをしていた。
会場にいなかった親友のテイラー・スウィフトは、インスタグラムのストーリーズ機能にセレーナの受賞を聞いて絶叫する動画を投稿。
さらに人気ガールズグループのフィフス・ハーモニーのカミラ・カベロは、「セレーナ・ゴメス愛してる」とツイートし、ドラマ『ARROW/アロー』のコルトン・ヘインズは、「自分の精神状態をケアすることの大切さを語ったセレーナ・ゴメスに世界一大きなハグを送るよ」とツイート。
人気上昇中の女性シンガーであるピア・ミアも「セレーナ・ゴメスが今夜AMAでおこなったスピーチは最高だった。内側も外側も美しい」とツイートするなど、会場にいなかったセレブの間でも話題になっている。
全身性エリテマトーデス病とは
日本では6~10万人ほどいると言われる、原因不明の免疫疾患。女性に多い病気で、発熱や倦怠感のほか、赤い発疹などの皮膚症状、脱毛、臓器障害、精神神経症状など、様々な症状がある。