今月初めに発生し、半月近くが経った現在も未だ解決の兆しが見えないリアリティースターのキム・カーダシアンを襲った強盗事件。
被害総額は約10億円以上とも言われる同事件で盗まれてしまった13点にも及ぶキムの所持品の中で、最も高価でキム本人の思い入れも強かったと見られているのが20カラット相当の巨大なダイヤがついた約4.5億円の指輪。
事件現場となったフランス・パリに旅立つ直前、米人気ラジオ番組に出演したキムは、奇しくも、夫でラッパーのカニエ・ウェストからこの指輪をプレゼントされた際のエピソードを思い出し、「私の夫はすごく優しいの。実はこの指輪にはすごくキュートな秘話があるのよ」と前置きすると、嬉しそうにこう語っていた。
ある日、夜中に眠っていたら、突然カニエに起こされたの。「ヘイ、ベイビー! (スポーツブランドの)adidasからのプレゼントを持ってきたよ」って言うから、「スニーカーだったら朝貰うから、今は寝かせてよ」って答えたわ。
そうしたらカニエは、(高級ジュエリーブランドの)ロレイン・シュワルツの箱を私の枕元に置いて、「違うよ、目を開けてごらん」って。何事かと思って起きると、彼は「ほら、俺、adidasとの大きな契約が決まっただろ? だからそのadidasマネーで君にプレゼントを買ってきたんだ」って言ったの。
そしてキムが渡された小箱を開けると、例の豪華なダイヤモンドの指輪が…。
指輪に刻印されていたカニエらしいお茶目なジョーク
さらに指輪のバンドの部分には、adidasとのビジネス成功を記念して、カニエなりのおしゃれなジョークとして「adidas」と小さくロゴが刻まれていたという。
現在は犯人グループの手に渡り、もしかするとすでにいくつかに分断されて世界のどこかで売りさばかれてしまっているかもしれないキム&カニエの思い出の指輪。
カニエがadidasとのコラボでリリースしたスニーカーコレクションは世界中で大ヒットを記録しており、考え方によっては、そのスニーカー1足1足を購入した人々のポケットマネーの集大成からカニエが得た報酬が惜しみなくつぎ込まれたのが、キムに贈ったあの指輪だったと想像こともできる。そう考えると、何だか、いろんな意味で切ない気持ちになる。