【フロントロウ編集部】
先日行われたアカデミー賞で、「監督賞」「主演女優賞」など最多6部門を獲得した映画『ラ・ラ・ランド』。ミュージカル映画である本作は、女優のエマ・ストーンや俳優のライアン・ゴズリングが実際に歌やダンスを披露していることでも話題となっている。
そんな『ラ・ラ・ランド』で、ライアンに2週間ダンスレッスンをしたというダンサーのジェナ・ジョンソンが、ライアンとの練習の裏側をPeople誌に告白。イケメンなうえに性格もいいと評判で、セレブからも人気の高いライアンは、果たして『ラ・ラ・ランド』の舞台裏ではどんな素顔を見せていたのか?
映画『ラ・ラ・ランド』より。エマ・ストーン(左)とライアン・ゴズリング。
振付師に頼まれたのがきっかけ
ライアンとのエピソードを明かしたジェナは、アメリカ代表としてラテンダンスの世界大会に出演したこともある、現在22歳のプロダンサー。人気ダンス番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ』にも出演していた。
ジェナ・ジョンソン。そんなジェナが『ラ・ラ・ランド』に参加することになったのは、振付を担当したマンディ・ムーアに頼まれたことがきっかけだという。その時の様子をジェナは、「ある日マンディが、『ねえ、今度大作映画が作られるんだけど、そこでお願いがあるの。私と一緒に(その作品に)参加して、ある俳優と一緒に働いて欲しいのよね』って言って来たの」と説明。
相手があのライアンだと聞かされた時には相当驚いたようで、「『相手は誰?』って聞き返したら、ライアン・ゴズリングだって言うんだもん。思わずおしっこ漏らしそうになっちゃった」と、その時の状況を冗談交じりに語った。
「スポンジみたい」に飲み込みが早い
ライアンは子供のころにディズニー・チャンネルのコメディ番組『ミッキー・マウス・クラブ』に出演しており、同番組ではダンスなども披露していたことが。そんなライアンだけあって、ダンスを覚えるのもそんなに難しいことではなかったよう。
『ラ・ラ・ランド』撮影中のライアン。ジェナはライアンとのダンスレッスンについて、「彼は幼いころからトレーニングを受けてきていたでしょ。でも、彼の飲み込みの早さと、素晴らしいパートナーぶりにはびっくりしちゃった」とコメント。さらに、「彼はスポンジみたい」と、その飲み込みの早さを褒めていた。
また、ジェナによるとライアンは、ダンスを覚える際に論理的に「どうしてこうなるのか」を1つずつ知りたがっていたという。その時のことを、ジェナはこう振り返っている。
「彼はいろいろなことを知りたがったわ。彼が本物に見えるのは、ちゃんと実際にやっているからよ。彼はとても頭がいいの。どうして体重をこっちの脚に移動させるのかとか、どうしてここで一拍おかなきゃいけないのかとか、女性に対してより良いパートナーになるためには、(ダンスのとき)どこに手を置くべきかとか、そういうことを知りたがっていたわ。彼のダンスへの取り組み方はとても論理的で、だからこそ彼は素晴らしいんだと思うの。彼はダンスの動きのコンセプトや美しさを理解していたし、だから彼は体を使ってそれを表現できていたのよ」。
『きみに読む物語』そのまま!?
多くの人から「いい人」という評価を受けているライアンだけれど、『ラ・ラ・ランド』の現場でもまさにその通りの人物だったようで、ジェナはライアンのことを「今まで出会ったなかでも最高に優しい人」と、評価している。
さらにジェナは、ライアンのことを映画『きみに読む物語』で彼が演じたキャラクターそのものだともコメント。同作品でライアンは、主人公を一途に思い続ける男性を演じていたが、ライアン本人も同じくらい優しい男性だったと強調している。
映画『きみに読む物語』「『きみに読む物語』で描かれている人物は、単なる映画のキャラクターじゃないの。あれこそが彼という人物なのよ。きっと、(『きみに読む物語』を作るときに)『君についての映画を作ろう。ただ君自身であればいいんだよ』って言ってたんじゃないかって思ったくらい」。
そのほか、ライアンは現場でジェナのことを笑わせてくれることも多かったそうで、すっかりライアンにメロメロになったジェナは、ライアンと離れるのが悲しくて「泣きたくなった」とも語っていた。
「いい人すぎる」ことで有名なライアンは、『ラ・ラ・ランド』の舞台裏でもやっぱり「いい人」だった。