今週行われた米シアトルでのライブ中に、ステージ上から観客に向かって突如イライラをぶちまけた、カニエのジェイに対する不満3連発を紹介。
【不満1】
ドレイクの新曲から自分の参加パートが削除されたのはジェイ・Zのせい
カニエとジェイの両者がゲスト参加するとして話題になっていたドレイクの最新アルバム収録曲「ポップ・スタイル」で、すでに各担当パートの収録も行ったのにも関わらず、結局はカットされ、ドレイクの単独バージョンに差し替えられたことにかなり立腹しているカニエ。
これは、現在楽曲ストリーミングを巡って熾烈なシェア争いを繰り広げている、ジェイ運営の音楽配信サービスのTidalと米Apple社運営のApple Musicとの「音楽的政治バトルに巻き込まれたからだ」とジェイに対する批判を繰り広げた。
【不満2】
妻キムが危険な事件に巻き込まれたのに直接見舞いに来ない
今月はじめに発生した妻でリアリティ―スターのキム・カーダシアンがパリのホテルで覆面強盗に襲われた事件に対し、彼女の無事を確認しようと電話で連絡してきたジェイの行動を冷たいと感じたカニエ。
事件後は、これまでの生活が嘘のようにひっそりと過ごしているキム。カニエはツアー日程のいくつかを延期しながらも、スケジュールをこなしている。
「電話で『調子はどうだい?』なんて連絡してこないでくれ。もし本当に俺たちがどんな様子か知りたいなら、家まで訪ねてきてくれたっていいだろう。それがブラザーってものだろう?」とジェイにメッセージを送った。
【不満3】
カニエの子供たちとジェイの娘は一度も一緒に遊んだことがない
さらに、以前から、ジェイの妻でシンガーのビヨンセや娘のブルー・アイヴィーちゃんも加え、家族ぐるみのつき合いがしたいと考えていたカニエ。
しかし、「俺たちの子供はまだ一緒に遊んだこともないじゃないか!」と、ジェイ&ビヨンセがブルーちゃんを連れてカニエ&キムの自宅を訪れたことはなく、まだ長女のノースちゃんや長男のセイント君と遊んだこともないとボヤく一幕も。
これらの不満を踏まえ、カニエは、今後、ジェイとのコラボで2011年にリリースし、大ヒットを記録したアルバム『ウォッチ・ザ・スローン』の「第2弾となる作品が作られることは決してないだろう」と怒りをあらわにした。
このカニエの不満爆発スピーチの模様は、コチラの動画でチェックできる。
キムの強盗事件の影響もあり、かなりイライラが積もっている様子のカニエ。しかし、ラッパーとして成功する以前には、ジェイが運営するレコード会社でプロデューサーとして働いていた過去もあるだけに、恩人のような存在のジェイに噛みつくことは、カニエのキャリアにとってマイナスにしかならないような気がしてならない。
カニエの今回の行動に対し、ジェイ側からの反応はいまのところまだ無い。