昨年11月に発生したフランス・パリでの同時多発テロ事件、その後に起きたベルギーやトルコでのテロ事件、今年6月のアメリカ・フロリダ州で起きた同性愛者向けナイトクラブでの銃乱射事件、アメリカ国内で相次いでいる警官による無実の黒人の射殺事件…。
ここ1年ほどの間に世界中で起こった数々の悲劇を受け、2011年から無期限で活動を休止していたヒップホップ・グループのブラック・アイド・ピーズが、ある名曲をリメイクするため再集結した。
その名曲とは、世界を震撼させた、あの2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件後に制作され、2003年にリリースされた彼らの大ヒット曲「Where is The Love?(ホエア・イズ・ザ・ラヴ)」。
タイトルの通り「愛はどこだ?」と歌ったこの曲は、当時たくさんの人々の心に響き、ここ日本でもロングヒットを記録した。
なぜ今、リメイクを決めたのか?
昨今の差別や暴力があふれる社会を目の当たりにした、たくさんのファンたちからの「今こそあの歌が必要なんだ」という声を受け、メンバーのウィル・アイ・アムが銃による暴力撲滅を目的としたリメイク版の制作を決意。
彼の呼びかけに総勢60名以上ものセレブたちが集結し、オリジナル版とはまたひと味違う新しい「Where is the Love」が誕生した。
そのMVがコチラだ。
総勢60名以上のセレブが集結
ゲストボーカルには、2003年のオリジナル・バージョンにも歌声が収録されているシンガーのジャスティン・ティンバーレイクのほか、R&Bシンガーのメアリー・J・ブライジ、俳優としても活躍するジェイミー・フォックス、ラッパーのP・ディディらの重鎮たちに加え、ラッパーのザ・ゲーム、シンガーのアッシャー、ジェシー・J、アンドラ・デイ、トリ・ケリー、ニコール・シャージンガ―など錚々たるトップ・アーティストたちが参加。
さらに、若年層に大きな影響力を持つ人気モデルのケンドル・ジェンナー、ラッパーのエイサップ・ロッキー、女優のヴァネッサ・ハジェンズ、俳優兼ラッパーのジェイデン・スミスらも登場し、今年話題になったショッキングな写真の数々と共に、たくさんのセレブたちが平和を願い真剣なまなざしを送る映像が収められている。
同リメイク版はすでにiTunesで配信中。収益の全額がアメリカの低所得の若者たちの教育や進学をサポートすることを目的にウィルが設立したチャリティ団体「アイ・アム・エンジェル・ファンデーション」に寄付される。