クライアントは資産10億以上のみ
1時間の相談料だけで約8万5,000円も請求するワッサー氏は、資産10億円以下の人は相手にしないと言われる超Aリスト弁護士。過去には某映画俳優でさえ「弁護料が高すぎる」として契約解除したほどのエリート弁護士だ。
セレブに指名される本当の理由
富裕層が離婚する時にもっとも心配するのは財産分与の行方だが、Aリストセレブの場合は違う。セレブがお金のことよりもさらに気にするのは、自分のイメージだ。
その点、ワッサー氏は、「どの曜日にどの地域で離婚を申請すればメディアにバレにくい」「どうすれば離婚協議の内容を非公開にしておける」「どのメディアにどのタイミングで情報をリークすべき」などの極意を知り尽くしている。
これが、彼女がセレブに選ばれる本当の理由なのだ。
実際にワッサー氏が担当した離婚ケースでは、セレブのイメージを最大限守った形での離婚が実現している。
女優のアンバー・ハードにDV容疑をかけられたジョニー・デップは本人が法廷で証言すると言われていたが、結局ジョニーは法廷に足を踏み入れることなく示談にいたり、法廷を舞台にした大スキャンダルは防げた。
2011年に72日で離婚申請したリアリティスターのキム・カーダシアンはNBA選手の夫に「結婚がヤラセだったと公式に認めること」という絶対条件を提示されたが、ワッサー氏は長い協議の末、この条件を引き下げさせている。
女優のデミ・ムーアとの離婚直前にホテルで女性に囲まれている写真が流出したにもかかわらず良いイメージを保ったまま離婚にいたった俳優のアシュトン・カッチャーを担当したのも、ワッサー氏だ。
今回ワッサー氏を雇ったアンジェリーナのイメージは、セレブ界でも一流中の一流。それもアンジェリーナのチームが行っているイメージ戦略のおかげである部分が強く、今回の離婚協議でも、イメージを保つことが彼女のチームの最重要課題となるだろう。だからこそアンジェリーナが弁護士としてその分野では一流であるワッサー氏を雇ったのは必然と言え、今後世間に伝えられる情報にワッサー氏の手腕が大きく現れることは間違いないだろう。