言った言わないのバトルでセレブ界を大騒ぎさせている、シンガーのテイラー・スウィフトとラッパーのカニエ・ウェスト。
5年以上も前から続くアップダウンの激しい2人の関係を、フロントロウ編集部がまとめます。
2008年
当時18歳のテイラーがAllure誌でカニエへの憧れを語る
「カニエ・ウェストから電話がかかってきて、『君の曲の中でラップしたい』って言う夢を見たの。目が覚めた時は、それが夢だったことに心底怒ったわ」―テイラー、Allure誌にて
2009年
音楽祭MTV VMAで、カニエが最優秀女性ビデオ賞を受賞したテイラーからマイクを奪いスピーチを妨害
「ヨー、テイラー。君の受賞をとても嬉しく思ってるよ。君には喋らせてあげるけど、ただ…、ビヨンセのビデオは歴史上で最も素晴らしいビデオのひとつだった!」―カニエ、奪ったマイクでシャウトして
ビヨンセの「シングル・レディース」が受賞しなかったことに激怒しての行動だった。
「ステージに立っていた私はとてもワクワクしてたわ。だって賞を受賞できたんだから。そうしたらカニエ・ウェストがステージに上がってきたからさらにワクワクした。でも直後に、そのワクワクは消えたわ」―テイラー、騒動直後に会場でPeople誌に語って
同日の夜、カニエがブログで自身の行為を謝罪
「テイラー・スウィフトと彼女のファンやお母さんに対して、マジで申し訳ない。彼女の母親と直後に話したけど、俺の母親が俺に言ったであろうことを言われたよ。テイラーはすごく才能にあふれた人だ! (中略)明日テイラーに電話して謝るよ」―カニエ、ブログにて
バラク・オバマ米大統領やリアム・ギャラガーなど、多くの著名人がカニエの行為を批判する
「彼はあほだ」―オバマ米大統領、騒動後に記者団に語って
2010年
カニエの親友でありスピーチ妨害事件の現場にいたラッパーのジェイ・Zが、Interview誌で騒動を分析する
「カニエがやったことは、タイミングが悪かったよ。それのせいで、すべてがかすんじまった。あいつは『シングル・レディース』の方が優れたビデオだと思ったんだよ。俺もそう思ってる。きっと多くの人もそう思ってるはずさ。(中略)これは授賞式やアーティストにまつわる、また別の大きな議論になるわけだが」―ジェイ・Z、Interview誌にて
事件から丸1年経った9月、カニエがツイッターでテイラーに謝罪
「テイラーごめんね。俺が授賞式に対して持ついらだちは、(テイラーには)何も関係なかった。彼女はわけも分からず巻き込まれたんだよ。俺らみんなと同じように、ただ夢を抱いている女の子なのに。ビヨンセはあんな仕打ちを受ける必要はなかった。MTVもテイラーも彼女の家族や友達やファンもあんな仕打ちは受けたくなかったし受ける必要はなかった」―カニエ、ツイッターで語って
テイラーが騒動について歌った曲「イノセント」をリリース。曲のライナーノートに「人生は小さな妨害でいっぱい(LIFE IS FULL OF LITTLE INTERRUPTIONS)」という隠語を隠す
「何をしたかであなたが決まるわけじゃない/あなたはまだイノセント(純真無垢)よ」―「イノセント」の歌詞より
2012年
カニエの妻であるリアリティスターのキム・カーダシアンが、MTVヨーロッパミュージックアワードの舞台裏でテイラーと交流する様子をSNSに公開
2013年
カニエがNew York Times紙で、テイラーに謝罪したのは「世間からのプレッシャーのせい」と語る
豪Harper’s Bazaar誌の中面で、テイラーが雑誌側のスタイリストが用意したカニエのデザインした洋服を着る
2015年
グラミー賞でテイラー、カニエ、キムが仲良く交流して、仲直りをアピール
NYのレストランでテイラーとカニエが一緒にディナーへ
BETアワードでは隣同士の席に座り、カニエのパフォーマンス中にはテイラーが立ち上がってダンスする姿が目撃される
事件から6年、あのMTVビデオミュージックアワードのステージでテイラーとカニエが共演。テイラーがカニエに特別賞を授与し、ステージ上で抱き合った
テイラーがエンタメサイトETでカニエとのコラボの可能性を語る
テイラーがVanity Fair誌で、カニエとの仲直りのいきさつを明かす
「私としては彼が私のことを尊敬してくれていると信じられるまでは友達にはなれなかったの。そして彼自身も私を尊敬できるようになるまでは私とは友達になれなかったみたい。お互い同じ問題を抱えていたのよ」ーテイラー、Vanity Fair誌にて
カニエがテイラーにブーケを送り、それをテイラーがSNSに投稿。この写真は、テイラーのアカウント史上最高数のいいねを獲得する
2016年
カニエが新曲「フェイマス」で「俺とテイラーはセックスするかもしれない/なぜって?俺があのビッチをフェイマス(有名)にしてやったからさ」とラップして大問題に
テイラーの弟オースティンがカニエのデザインしたスニーカーをゴミ箱に捨てる動画をアップしたり、テイラーの親友であるモデルのジジ・ハディッドや女優のジェイミー・キングがコメントを出したりと、カニエへの批判が広がる
テイラーの広報が曲に対する声明を発表
「カニエは曲の許可を取る電話はしてきておりません。代わりに、彼女のツイッターで『ファイマス』の情報解禁をしてほしいと頼んできたのです。彼女はそれを断り、女性軽視なメッセージ性の強い曲をリリースすることに対して忠告しました。テイラーは『俺があのビッチをフェイマスにしてやった』という歌詞について知らされた事実はありません」―テイラーの広報
カニエがテイラーに曲の許可を取ったとツイッターで主張
「俺はテイラー・スウィフトと批判してないし、批判したことはない。(中略)歌詞についてテイラーと電話で1時間話して、彼女はそれを面白いと承認してくれたんだ」―カニエ、ツイッターにて
グラミー賞授賞式で年間最優秀アルバム賞を受賞したテイラーが、受賞スピーチで遠まわしにカニエを批判
「若い女性に言いたいわ。あなたの成功の価値を低く評価したり、あなたの功績や名声を自分の手柄にしようしたりする人が現れるかもしれない」―テイラー、グラミー賞にて
カニエがTV番組の収録スタジオでテイラーを「フェイク野郎」と呼ぶ動画が流出し、ナイトクラブ1OAKのイベントでも群衆に「彼女はもうクールじゃない」とまくしたてる
テイラーが米Vogue誌で騒動について触れる
「世界はもうこの騒動に飽き飽きしてるんじゃない。もう言い足すことはないわ。だってそうしたらまた騒がれるんだから。とりあえず私がグラミーでのスピーチで言いたかったことは、女性が人生で何かを成し遂げようとすると難しいこともあるってことよ」―テイラー、Vogue誌にて
カニエが「フェイマス」のMVをリリースし、テイラーそっくりの裸姿のろう人形を使い再びバッシングを受ける
カニエの妻キムがGQ誌でカニエがテイラーに曲の許可を取ったことを証明する動画があることと、テイラー陣営が動画の破棄を求める文書を送ってきたことを暴露
テイラーの広報がキムの発言に対する声明を発表し、「キムはカニエ・ウェストの主張を繰り返しているだけ」「テイラーや彼女のチームが録音の事実を知っていたとするキム・カーダシアンの主張は間違っています」とコメント
キムが自身のリアリティ番組の予告版で、テイラーVSカニエ騒動について語る様子が公開される。これには「売名行為」「炎上商法」だというバッシングも
予告編の公開から数日後、キムが自身のスナップチャットでテイラーとカニエが「フェイマス」について電話で話す様子を収録した動画を公開
動画の公開を受け、テイラーが「私はウソつきじゃない」という声明をインスタグラムにアップ
カリフォルニア州では全員の同意がない状況で会話を録音することは禁じられているため、カニエとキムが法的に処罰される可能性がゼロではないことを弁護士がPeople誌に明かす
多くのセレブが騒動について反応をして、セレブ間でもケンカに発展している